赤ちゃんの不慮の事故を防ごう|事故の原因や予防するためには

  • URLをコピーしました!

子育て中に起こる不慮の事故。
誰もが「ヒヤリハット」を経験した事があるのではないでしょうか?

私もひーたんが後ろに転んで後頭部を打ってしまったときや、
床に落ちていたほこりを掴んで口に入れてしまったり
など、
ドキッとすることが日々多くあります。

命に係わる事故になってしまう前に、
保護者が不慮の事故について知って、予防することがとても大切です。

今回は赤ちゃんの不慮の事故について、
事故の原因やそれに対する予防するための方法などをご紹介します!

目次

不慮の事故の多くは予防できる可能性がある

赤ちゃんの死因順位は下記になります。

  1. 先天奇形等
  2. 呼吸障害等
  3. 乳幼児突然死症候群(SIDS)
  4. 出血性障害等
  5. 不慮の事故

他の死因と比べると、不慮の事故は対策することによって、
多くが防げる死因
ということができます。

赤ちゃんは他の年齢層よりも、死亡や重篤な事故の割合が多いのも特徴です。
また自分で動くことができない受け身の赤ちゃんは、
私たちが積極的に守ってあげる必要があります。

不慮の事故死の原因

1、窒息

死因の80%は窒息によるものです。
中でも就寝時の窒息が最も多く、次に誤嚥による窒息が続きます。

2、交通事故

0歳児では2位に交通事故が、1歳を過ぎると就学前までに1位になります。
歩けるようになったら特に注意が必要です。

3、溺水

他の年齢層では屋外のプールや川などで多く発生しますが、
0歳児はほぼ浴槽内で起こっています。

4、転倒・転落

まだ動けないうちはあまり気を配りにくい転倒や転落。
成長するにつれて、命に係わる転倒や転落が増えていくので注意が必要です。

  • 消費者庁消費者安全課「第2回子供の事故防止 関係府省庁連絡会議」資料(平成28年11月2日)

不慮の事故は家庭内で多く発生している

子供の不慮の事故の内でも、0歳児の赤ちゃんが一番多く死亡事故が発生しています。

ぐんぐん成長する0歳児の赤ちゃんは、予想外の動きをたくさんします。
よく観察して、成長や発達の先を考えての対策が必要になります。

また不慮の事故は家庭内で最も多く起こっています。
成長と共に行動範囲が広がると、事故が発生する場所も広がります

不慮の事故の原因別予防方法

前述したように、こどもの不慮の事故は日常生活の中で多く発生しています。

こどもの事故予防のためにすぐできることとして、
ママやパパが目を離しても安全な環境を作ることが大切です。

ここからは不慮の事故について、
原因から当てはまるものがないかを確認しつつ、予防方法もご紹介していきます。

成長とともに不慮の事故も変わってくるので、
どのような原因で起こるのかを知っておくようにしましょう!

窒息(就寝時)

窒息の内、就寝時の窒息は、布団やぬいぐるみなどによるものや、
壁とベッドの隙間に挟まれて起こったり、
一緒に寝ていた保護者や兄弟に押しつぶされたり
などして起こります。

対策によっては予防できる可能性のある事故が多いのもこちらです。


原因
  • 添い寝してた家族の腕や足などで圧迫された
  • おでこの熱さまシートがズレて赤ちゃんの鼻と口を防いだ
  • 顔がマットレスや布団などの寝具に埋まった
  • スタイのひもが寝返りで首に巻き付いた
  • クッションやぬいぐるみなどで顔が覆われた
  • ベビーベッドからずり落ちて柵に頭が挟まれた
対策方法
  • ベビーベッドで寝かせる
  • ベビーベッドの柵をしっかり上げる
  • こども用のかたいふとんで寝かせる
  • 枕元に物を置かない
  • 枕を使用しない
  • 添い寝しても大人は一緒に寝ない
  • きょうだいと一緒に寝かせない
  • できるだけ仰向けで寝かせる
  • 熱さまシートなどを貼ったまま寝かせない

窒息(誤嚥・誤飲・その他)

赤ちゃんの手が届くところに危険なものを置かないように、
赤ちゃんの目線になって部屋をチェックしてみましょう。

発達状況をよく確認して、はいはいしている子には掴まり立ちの対策までするなど、
先々の予防を心がけるようにしましょう。


原因
  • 加熱式たばこの葉の部分を口に入れていた
  • ママやパパが服用している薬を飲み込んだ
  • 赤ちゃんが吐いたものをのどに詰まらせた
  • リモコンを落としたときに電池が外れてそれを飲み込んだ
  • お風呂でスポンジのおもちゃを飲み込んだ
  • 遊んでいる内にブラインドの紐がからまっていた
対策方法
  • ブラインドの紐は手が届かないようにする
  • リモコンやたばこ、薬などは手の届かないようにする
  • お風呂ではおもちゃや石けんなどにも注意する
  • 吐きそうなときは横向きで寝かせる
  • 安全面に配慮された製品を使う
    (PSC・SP・JIS・SG・キッズデザインマークなど)

交通事故

ちょっとした不注意や気のゆるみが命にかかわる交通事故。
自動車や自転車は事故が起こった時に凶器となります。

運転中の対策であるチャイルドシートやヘルメットの装着はもちろんのこと、
駐車場や道路ではこどもから目と手を離さないようにしましょう。


原因
  • チャイルドシートの装着に不備があって、
    事故が起こった時に前部座席シートに激突した
  • 赤ちゃんを見ていた祖父が目を離したすきに道路に飛び出した
  • 自宅の駐車場で家からでてきたこどもに気づかずに、
    バックの際にぶつかってしまった
  • 抱っこ紐で抱っこしながら乗っていたときに事故が起こり、
    前部座席と母親の間に挟まれた
  • 赤ちゃんを抱っこして自転車を運転していて転倒し、頭部を強打した
対策方法
  • 必ずチャイルドシートを規定通りつける
  • 駐車場では必ず手をつなぐ
  • 赤ちゃんを抱っこして自転車に乗らない
  • ヘルメットをかぶらせる
  • 自動車は「最初にのせて最後におろす」
  • 自転車は「最初におろし安全を確認して最後にのせる」

溺水

お風呂は毎日入りますが、毎日だからこそ気が緩みがちです。
たった5cmの水深でも赤ちゃんは溺れると言われるほど、
思いがけない危険がひそんでいるのが水の事故です。

また水の事故は後遺症が重くなる傾向があるのも特徴のひとつです。
家族みんなで改めて気を引き締めて対策を取りましょう。


原因
  • 海岸で砂遊びをしていたら高波で流された
  • トイレのドアを開けていたらトイレの水に頭を入れて溺れた
  • 首につける浮き輪でお風呂に入っていたら、意識がなくなっていた。
  • 公園の噴水で遊んでいて、目を離したら溺れていた
  • おうちでビニールプールで遊んでいたら15cmの水深で溺れた
  • お風呂の洗面器に顔をつけて溺れた
対策方法
  • 水があるところでは絶対に目を離さない
  • 浴槽の水はいつも抜いておく
  • トイレ、浴室のドアは必ず閉める
  • 首かけ式の浮き輪は使用しない
  • 川や海では水に入らないとしてもライフジャケットを着せる
  • お風呂は「最後に入れて最初に出す」

転倒・転落 その他の事故

重い後遺症を負ってしまったり、からだの一部が不自由になったり、
たとえ命が助かっても、痛ましい事故は後を絶ちません。

子どもは思いがけない場所で思いがけない行動をするということを心に留めておきましょう。


原因
  • ソファーで寝ていた赤ちゃんが転落した
  • ジョイントマットにつまずいて転倒して頭を強打した
  • おんぶ紐でおんぶしようとしたところ、ひもが外れて落下した
  • ブランコで遊んでいたら、連結部分に指を挟んだ
  • 車内に残したまま買い物をしたら、戻った時にぐったりしていた
  • 赤ちゃんが電気ポットのコードを引っ張ってやけどをした
対策方法
  • 良く寝ていても車に残したまま離れない
  • 公園の遊具で遊ぶときはきちんと付き添って目を離さない
  • 抱っこ紐やチャイルドシートなどは正しく装着する
  • ソファや階段、玄関などの段差に注意する

こどもの好奇心を応援する環境づくりをしよう

こどもは必ずケガをします。
できないことに挑戦して、失敗してを繰り返して成長していくからです。

少し怖く大げさに記事内では表現しましたが、
事故予防ではこどもがもし失敗してしまっても大事にならず、
思う存分挑戦させてあげることにもつながります。

どんな事故が起こるのか原因を知り、危険を察知して、
それに対する予防方法を行いながら、
こどもの好奇心を伸ばす環境を整えてあげてくださいね!

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次