親はどうアドバイスする?小学生に初めてポスターを描かせるときの声かけとは

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ママ

お休み中の課題に「人権ポスター」があるで

長男

ぽすたぁて何?じんけんて何?

ママ

そこからか・・・

小学生の長期休み。我が子の「ポスター制作」に困っていませんか?特に初めて取り組む1年生。何も言わずにただ自由に描かせると、「ポスター」ではなく、単なるお絵かきになってしまいます。

長男ショーちゃん1年生。今回、初めてのポスター制作に取り組むことになりました。実は私は美術部出身。ポスター制作は得意分野です。

しかし!1年生はポスターが何かすら分かっていない。かといって親が描くのはまずい!

この記事では、1年生にどのようにアドバイスをし、どのような手順でポスターを制作させたかを紹介します。

目次

まずは「ポスターとは何か」を理解させよう

まずは、ポスターとは何かを理解させましょう。いつもの自由なお絵かきと何が違うのかに気付かせることが重要です。うちの場合、分からない言葉があるとまず辞書を引かせます。

ママ

「ポスター」って何かドラえもんに聞いてみよか(ドラえもんの辞書のこと)

長男

文や絵をかきいれた、広告のためのはり紙ってあるで

ママ

広告ってひいてみ

長男

世の人々に広く知らせることって書いてあるで

ママ

せやな、たくさんの人に知ってもらいたいことを分かりやすく絵にしたものやね

ポスターとは誰にでも分かりやすく、沢山の人に知ってもらいたことを絵にしたものだということを理解させました。つまり、自分が描きたいものを自由に描くのではなく、「伝えたいこと」を描くのですね。

長男愛用の辞書です。随所にドラえもんがいるので、引くのが楽しいらしい。

ポスターとは広く皆に分かりやすい伝えたいことを絵にしたものだと理解させる。

描きたいテーマを決めよう|テーマを理解させよう

ポスターが何ぞやということが分かったところで、描きたいポスターのテーマを決めます。今回うちは「人権」とテーマが決まっていました。

長男

人権て分からへん

ママ

辞書ひいてみ

長男

全ての人が生まれた時から持っている、自由と平等の権利ってあるで

ママ

そやな。みんな認め合おう。差別したらあかんでってことやね。

テーマを決める。理解させることはとても難しいです。いくつかのテーマから選べる場合には、身近で分かりやすいものから選ぶといいですね。おそらく、分かりやすいものは「交通安全」「環境保護」。分かりづらいものは「税金」「選挙」等ではないでしょうか。分かりづらいものは、かみ砕いて小学生でも身近に感じられるように説明しましょう。

テーマは子どもの身近で分かりやすいものから選ぶ。分かりづらいものはかみ砕いて理解させる。

過去の受賞作品を見てイメージ膨らませよう

ママ

イメージを膨らませるために、今までに人権ポスターで賞もらった子の作品をiPadで見て見よか。

長男

みんな仲良くってかいてあるで

ママ

せやね、個性を認めようとか、声をかけようとか、いじめはあかんとか書いてあるね。

過去の受賞作品を見れば、どんな方向性で描けばいいか。絵や文字の大きさはどの程度にすればいいかが分かります。特に自分を同じ学年の子が入賞した作品を見れば、イメージが湧きやすいでしょう。

過去の受賞作品を見ると、どんなものを描けばいいか分かりやすい。

連想ゲームの要領で下絵案(イメージ図)を描こう

次の過程が一番重要です。連想ゲームをしましょう。今回は「人権」がテーマなので、「人権」ときいて思い浮かぶものを、親子で紙に書き出しました。

いじめ。障害を持った人。外国の人。みんな仲良く。声をかけよう。相手のことを思いやる・・・etc。

書き出した中で、一番描きたいことをピックアップし、更に連想します。

長男

思いやりの絵にする

ママ

思いやるってどうしたらいいかな?

長男

お友達が嫌やなって思うことを言わへん。

この連想ゲームの作業で、描きたい絵の方向性が決まりました。方向性が決まったら、ノートやコピー用紙に下絵案を描いていきます

テーマから連想を広げていくことで、描きたい絵の方向性が決まる。

画用紙に鉛筆で下書きをしよう

描きたい図案が決まったら、画用紙に下書きをしましょう。ここで親の出番です。ある程度の「あたり」だけつけてあげましょう。うちは描く前に画用紙の中央線を引いてあげました。極端に絵が小さかったり、端によっていると伝えたいことを強調できないですよね。小学生になりたての子にとって、四つ切画用紙に描くこと自体初めてだったりします。メインの絵はどの位の大きさで書けばいいかの目安をつけてあげると描きやすいでしょう。

ママ

下絵も私が描きたいけれど、ぐっと我慢だ。見守ろう・・・

尚、鉛筆で下書きをするときは、濃くなりすぎないように注意しましょう。下書きを書き直すときに濃すぎると、消すのが大変です。

画用紙に下書きをするときにある程度の大きさの目安をつけてあげる。下書きは濃すぎないように。

下書きをクレヨンでなぞろう

鉛筆の下書きができたら、クレヨンでなぞりましょう。高学年になってくると、油性ペンの方が綺麗ですが、低学年だとクレヨンで十分です。ここでの注意点はメインの絵は黒等濃い色でしっかり描くこと。かすれている部分があれば、なぞりましょう。

メインの輪郭はしっかりとクレヨンの濃い色でなぞる。

水彩絵の具で色を塗ろう

クレヨンで下書きをなぞれたら、絵の具で塗っていきましょう。ポスターカラーを使う方が均一に塗れます。でも、低学年のうちは「子どもらしさ」を求めるため、水彩絵の具の方がよいでしょうこのとき気をつけるのが、水を入れすぎないこと。水を入れすぎると紙がぶよぶよになったり、絵がぼやけてしまいます。また、色数は少なめの方が協調できてよいでしょう。

尚、大きな面(背景)から塗って、後から細部を仕上げると綺麗に仕上がります。

色を塗るときは、水をつけすぎず色数は少なめに。

文字を目立たせて書こう 

絵の具を塗り終わったら、目立つように文字を書きましょう。ポスターによっては、書き入れる文字が決まっています。中学生になるとレタリングが必要ですが、小学校低学年なら、クレヨンで太くなぞればよいでしょう。ここで親の出番です。

1年生に何の枠線もないところに、文字を描かせると波打ちます。文字の大小が激しいです。下手すると文字が全て入り切りません。お手本を書く必要はありませんが、文字を入れるスペースだけ鉛筆で丸く囲ってあげましょう。尚、文字を目立たせる場合は、背景と全く違う色にしましょう。例えば、黄色の背景に黒の文字だと目立ちます。

文字を入れるときは、文字のスペースだけ〇で囲ってあげる。色は背景と全く違う色に。

まとめ

いかがでしたか。この記事では、子どもに初めてのポスターを描かせるときの手順とアドバイスの仕方を紹介しました。

「めんどくさい」宿題かもしれませんが、親子でテーマについて話し合うと新たな発見があるかもしれません。コミュニケーションを楽しんで長期休みの課題を乗り切って下さい。

「なんでその大きさで描くの!」「なんでその色を選ぶ!」とやきもきすることも多いかと思いますが、子どものアイディアを大切にしつつ、導いてあげてくださいね。描き上げたときの達成感は格別ですよ。

最後に。完成したら汚さない場所で乾かして、提出まで保管しておきましょう

長男

パパ見てみて!すごいやろ。僕ぽすたぁ描いたんやで!ママが描いたんちゃうで

パパ

難しいテーマやのに、よう描けたな

次男

だぁっ!(絵の具なんておもろそうなもん置いてあるやん)

ママ

やめてーーー!!!カンちゃん。せっかく描いたポスターに落書きしないで!

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