里帰りでの出産を終えて、病院を退院したときに、
「床上げするまではゆっくり部屋で過ごしてね」と言われました。
恥ずかしながら、初めて「床上げ」という言葉を聞いた私は、よくわかっておらず、
その日のうちに、役所に手続きに行きました笑
「床上げ」という言葉は聞いたことがあっても、
どのような生活をしたらいいかわからない方も多いと思います。
そこで今回は、「産後の床上げ」について、
産後1ヶ月の生活や、注意することについてご説明します!
産後の「床上げ」とは?
産後の「床上げ(とこあげ)」とは、出産の疲れから体が回復して、
今まで通りの日常生活に、少しずつ復帰することをいいます。
床上げという言葉は、産後のママがいつまでも休めるように敷いていた布団を、
体力が回復したから片付ける、という様子からきた言葉と言われています。
また、出産だけでなく、大きな病気が治った時にも、
お祝いの言葉として使われることがあります。
昔は、産後1ヶ月過ぎるまでは、
「水仕事をしてはいけない」と言われていました。
これは、昔の水仕事は井戸での水くみや湯沸かしなど、
今よりもとっても重労働だったからです。
そのため、今は水仕事を控える必要はありませんよ。
産後の体は思った以上にボロボロ
実は産後は、自分が思っている以上に疲れています。
それこそ、交通事故にあったぐらいと言われるほど、
産後のママの体はボロボロの状態にあります。
その状態から、妊娠前のような普通の生活ができるようになるのに、
約6~8週間かかるとされており、この期間を「産褥期」と呼びます。
床上げは、出産から3週間を目安に考えましょう。
3週間ほどたつと、悪露や会陰切開の傷の痛みもおさまって、
少しずつ動けるようになってきます。
床上げのタイミングは?
床上げの期間は短い人で産後3週間前後、
長い人は3ヶ月ほど取ることもあります。
里帰りした私も、1ヶ月ほどはゆっくり赤ちゃんを見ながら、毎日過ごしました!
回復のスピードは人それぞれなので、
自分の体調と相談しながら、無理せずに、
床上げのタイミングを決めるようにしましょう。
床上げすると、なんでも今までどおりやらなくちゃ、と思ってしまいますが、
すぐに無理をするのは絶対にダメです!
少しずつ体を慣らしていくことを心がけましょう。
ママは夜間の授乳やおむつ替え・沐浴など、
なれない初めての赤ちゃんのお世話に追われ、疲れがたまりがちの状態です。
なるべくパパには、自分のことは自分でしてもらったり、
自分の気持ちや体の状態を説明して、フォローしてもらえると◎
産後の床上げは情緒不安定になりやすい
産後はホルモンバランスが乱れや睡眠不足のため、
特に、ママは精神的に不安定になりがちです。
産後は多くのママさんが「マタニティーブルー」と呼ばれる、
一過性の軽い抑うつ状態になります。
真面目で頑張り屋さんのママさんほど、つい無理をしてしまいがちなので、
周りの助けを借りながら、体を休ませることに集中しましょう。
床上げが終わったら、少しずつ体を動かして、
日常生活に戻っていくといいでしょう。
また、症状が悪化すると、強い抑うつ状態が続く、
「産後うつ病」になる可能性もあるので、
決して無理をせずに、周りに助けてもらいながら、育児や家事をするようにしましょう。
産後1ヶ月の生活で注意すること
床上げを迎える前の産後1ヶ月は、
どんな生活をしたらいいかわからないですよね。
過ごし方や、注意することを知らないと、
知らない間に無理をして、体調を崩したりすることもあります。
(私は乳腺炎になりましたので、ほんとに注意が必要です…。)
ここでは、産後の1ヶ月の生活で注意することをご紹介します。
日常生活の注意点
産後1ヶ月は、授乳などの赤ちゃんのお世話や、
自分の体のケアに集中するようにしましょう。
私もそうだったのですが、安静にぐーたらしすぎて、
逆に体の回復が遅くなりました。
自分の体調を見ながら、少しずつ体を動かしていきましょう。
また、産後は子宮内の感染症などのリスクも高いので、
湯舟にはつからずに、シャワーで済ませるようにしましょう。
一般的には、1ヶ月健診でママの体に問題がなければ、
湯舟につかることができるようになります。
家事の注意点
体を休ませることを一番に考え、
床上げまでは料理や洗濯・掃除などの家事はなるべく控え、
体調がよい日を決めて、軽めの家事から始めるようにしましょう。
里帰りの場合は、家族に協力してもらいながら体を休ませ、
体力が回復してから、自分が使った食器を洗ったり、
洗濯物をたたんだりなど、軽いものだけにしましょう。
家族の協力が得られないときは、一人で行う家事をできるだけ減らし、
パパが休みの日などに、一緒にできるといいですね。
外出の注意点
外出も、基本的には1ヶ月健診をむかえるまで、控えたほうが◎
産後は体調がとても不安定な状態なので、
移動は自家用車やタクシーなどが安心です。
電車やバスなどの公共交通機関の利用は、なるべく避けるようにしましょう。
また、外出できるようになっても、
いきなりの長時間のや、人込みにいったりするのも控えましょう。
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運動の注意点
出産して、妊娠で大きく変わった体型を戻すために
産後ダイエットを始めたい方も多いと思います。
しかし、産後1ヶ月の間に無理をすると、体の回復がおそくなってしまいます。
激しい運動は避けて、まずは体への負担が少ない運動、
「産褥体操」を始めてみるのがおすすめですよ!
それでも体型が気になる場合は、産後すぐから使える骨盤ベルトなどを、
体の回復に合わせて、使ってみるのもいいでしょう。
床上げまでは無理をせずに
床上げをむかえるまでの1ヶ月間は、
出産で疲れたママの体を休ませ、回復させる大切な期間です。
赤ちゃんのお世話以外に、産後のダイエットや家の片づけ、
役所に提出する書類など、やりたいことがたくさんあるとは思いますが、
パパや家族など、周りの助けを借りながら、
まずは床上げの期間、しっかりと気持ちも体も休ませるようにしましょう!
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