産後にインフルエンザの症状?!恐ろしい乳腺炎とは。

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病院を退院し、子育てを始めて数日が経ち、少しずつ身体が回復してきたころ、
急にひどい悪寒と高熱にうなされたことはありませんか?
関節痛なども伴い、「こんなときにインフルエンザになっちゃった?!」と不安になりますが、
ちょっと待ってください!!
それって「乳腺炎」ではないですか?

乳腺炎とは、母乳を与えるお母さんが2~3週間、あるいはそれ以降にかかる感染症のことです。
母乳育児のお母さんみんながなるわけではありませんが、多くの方が経験しているのではないでしょうか?
そんな乳腺炎がいったいどういったものなのか、私の体験を交えながら説明しこうと思います!

目次

乳腺炎は2種類ある?症状別の乳腺炎のタイプ

はじめに、乳腺炎とは、母乳を作る作用のある「乳腺」の部分に炎症が起きる病気のことです。
その多くは片側のおっぱいだけ起こり、乳管と呼ばれる母乳を体外へ運ぶ管に母乳が詰まることで発症します。

多くの症状としては、おっぱいが石のように硬くなったりしこりを感じることや、
皮膚の赤み、痛みがあげられます。
この乳腺炎ですが、実は2種類の別々のタイプにわかれています!
ひとつは、細菌が原因となる場合の「化膿性乳腺炎」。
そしてもうひとつは、別の原因からなる場合の「うっ滞性乳腺炎」です。
なんだか漢字が多く、難しそうな内容と思ってしまいますね。笑
それぞれどういった原因で発症し、どのような症状が起こるのか、
わかりやすく説明していこうと思います!

「うっ滞性乳腺炎(非感染タイプ)」とは

「うっ滞性乳腺炎」とは、初産などで授乳をはじめたばかりで慣れていないママが多く起こりやすい症状で、
おっぱいにある乳管が詰まることで、母乳が溜まって炎症が起こります。
母乳がでる乳管が未熟で十分に開通していないことや、赤ちゃんがうまく咥えられない、
また母乳を飲む力が弱い、授乳の回数が少ない、といった原因があげられます。

症状としては、おっぱいが硬くしこりがある、皮膚に赤みなどがみられる、
自分でおっぱいを触ってみると痛みを感じる、などがあります。
また、痛みは比較的軽いものですが、授乳中に感じることもあります。

「化膿性乳腺炎(感染タイプ)」とは

「化膿性乳腺炎」は、赤ちゃんが授乳する際に乳首に細かい噛み傷などをつけることで、
赤ちゃんの口にいる細菌が傷口から侵入して発症します。
この細菌(主に、黄色ブドウ球菌、レンサ球菌など)による感染から炎症が起きる病気です。
実は化膿性乳腺炎は、うっ滞性乳腺炎が長引くことによって発症するんです!

こちらは産後2~3週間後の身体が少し回復したころに発症するケースが多く、
症状としては、はじめは風邪やインフルエンザに似ています。
突然、ひどい悪寒に襲われ、関節痛や倦怠感などに見舞われ、
その後、38℃以上の高熱が続きます。
私はこちらの非感染タイプの乳腺炎になりました…泣

辛い悪寒と高熱…。私の「乳腺炎」体験談!

私が乳腺炎にかかったのは、産後2週間目を終えようとしていた時。
その夜に、なんだか右のおっぱいが少し痛いことに気づきました。
完全母乳育児を目標としていたので、産後に乳首が切れたこともあり、
「乳首の痛みをおっぱいの痛みに感じているだけかな?」と思ってさほど気にせず、
なるべく痛いほうの胸を下にしないようにしてその日は仰向けに寝ました。

すると翌日、目が覚めて少しするとなんだか身体がものすごい寒さに襲われました。
その悪寒はどれぐらいかというと、いくら厚着して電気毛布を点け、
毛布をかぶってもまったく寒さが収まらず、ガタガタという震えが続くほど…。
どうにか温めよう!と、お風呂に入ったのですがそれでも体全身の震えは全くとまりませんでした。
そんな体調不良の中、なんとか赤ちゃんに母乳をあげたり沐浴をしていましたが、
ふと熱を測ってみると、39℃超!
えっ…こんな高熱大人になってから出たことないんですけど…泣
今までインフルンザでしかなったことのない高熱が私を襲っていました。
慣れない子育ての中、こんな時に病気にかかるとは…、と自分を責めましたが、体調的にも限界…。
インフルエンザかもしれない、と赤ちゃんにうつるのも嫌なので、さっそく病院へ向かうことに!

乳腺炎の一番の治療法は、小さなお医者さん?!

病院の先生に診断してもらったところ、そこで乳腺炎との診断がおり、抗生物質と熱さましの座薬を処方されました。
授乳について質問したところ、無理に授乳せずにこのままミルクに切り替えてもいいかもね、とのこと…。
おそらく先生的には抗生物質で治すから、ということだったのだと思いますが、
完全母乳育児を目標としていた私は少し納得いかないところがありました。
病院の先生ごめんなさい…笑

少々悶々としていたのですが、出産した病院が母乳育児を推奨していたので、
一度、乳腺炎について聞いてみることに。
すると、この乳腺炎を治すには、授乳して赤ちゃんに吸ってもらうのが一番の解消法とのこと!
その理由は、「授乳の仕組み」にありました!

授乳のとき、赤ちゃんは口全体で乳腺を刺激して母乳を吸います。
そのため、赤ちゃんの上唇と下唇があたった部分の乳腺が刺激され、母乳がでることで、
胸の固い部分、つまり乳腺が詰まっている部分が解消される、ということです!

自己判断は禁物!早めに病院受診を。

私の主な病状はというと、高熱・悪寒の2つ。
不安を感じて、自分の症状をインターネットで検索したところ乳腺炎の症状と似ていました。
しかし、一般的な乳腺炎はおっぱいが石のようにガチガチになり大変、ということでしたが、
私の場合はおっぱいが硬くなく、痛みもさほどなかったので、インフルエンザかな?と思いました。
この判断が失敗だったんです…。

この乳腺炎は、産後おそらく子育てが一番大変な時期になることが多い病気です。
心配なことが多いとどうしても自分で集めた情報で判断しがちですが、
少しでもいつもの自分と体調が違うときは、我慢をせず病院を受診することをおすすめします!

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