断乳・卒乳をする際のおっぱいケア方法|乳腺炎にならないためには

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赤ちゃんの子育ても少し慣れてきて離乳食が進んでくると、
職場復帰することを考えるのと同時に頭に浮かぶのが、「断乳・卒乳」です。

授乳をやめることで、おっぱいのトラブルが起こりやすくなったり、
ケア方法をどうしたらいいのかなどわからないことが多く、
いざ断乳・卒乳いっても、不安を感じる方も多いのではないでしょうか?

今回は断乳・卒乳するママさんたちに向けて、
おっぱいケア方法を中心に、トラブルを防ぐための注意点などをご紹介します!

目次

「おっぱいを止める」という大きな意味では同じ

断乳・卒乳は、「おっぱいをやめる」という意味では同じになりますが、
それぞれの進め方が大きく違ってきます。

進め方によってはママのおっぱいの状況も変わってくるので、
まずは2つの違いを理解しておきましょう!

断乳や卒乳をする時期はご家庭によって違いますが、
卒乳の場合は、母乳を与える時期が少し長い傾向にあります。

また、昔のように1歳までにはきっぱりおっぱいを止めるというのは減ってきました。
基本的には赤ちゃんのペースを大切にして、
自然にやめるまで続ける
ようにということが多くなってきています。

しかしママの職場復帰や体調の関係で、断乳を選ぶ必要があることもあるので、
ふたつのメリットやデメリットを理解しながら、
ライフスタイルに合わせた方法を選択するようにしましょう。

卒乳と断乳の違いって何?

卒乳 …こどもの意志で自然に授乳が終わること

母乳はとっても栄養が豊富なので、
免疫力が高くなって生活習慣病のリスクが低くなると言われています。

卒乳はママにとっても自然に授乳回数や量を減らすことができるので、
卒乳後に乳腺炎になりにくいというメリットがあります!

逆にデメリットとしては、卒乳の時期には個人差があるので、
いつ終わるかわからなかったり、生理がいつも通りに戻るのが遅くなったりすることがあります。
仕事復帰を考えていたり、2人目を考えている方には向いていません。

卒乳の進め方

2~3歳くらいになると、多くの子はおっぱい以外のものに興味を持つことが増えていきます。
おっぱいにあまり執着しなくなったのを見て、
授乳回数や授乳時間を少しずつ減らしていきましょう!

夜だけの授乳にしたり、寝る前はフォローアップミルクにしたりなど、
うまく促しながら、こどもが自然と欲しがらなくなるのを待ちます。

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断乳 …ママの意志で授乳をやめる方法

断乳することで、あまり進まなかった離乳食をよく食べるようになったり、
外出が楽になったりする
というメリットがあります。

しかしおっぱいを飲むことでこどもが精神的に落ち着くということもあるので、
断乳すると一時的に夜泣きが酷くなったり、不機嫌になったりすることもあります。
また急におっぱいをやめてしまうと、ママが乳腺炎などの、
おっぱいのトラブルが起こる可能性があるというデメリットもあります。

断乳の進め方

断乳をする1ヶ月前頃から、「いつまでにはおっぱいとさよならしようね」など、
こどもに声がけをして進めていきます。

頭ではなんとなくわかっていても、いざ断乳となると寂しくなってしまうものなので、
断乳の際にはスキンシップをその分増やすなどして、心のケアをしてあげましょう!

断乳・卒乳後のおっぱいの変化とは

断乳・卒乳の際におっぱいをケアしないと乳腺炎になるという不安がありますが、
実はもともとの母乳量によって、おっぱいのケアが必要かどうかが違うのをご存じでしょうか?

母乳の量が多いという方は、吸われていた分を乳腺にとどめておくことになるので、
おっぱいケアをしっかり行うようにしましょう!
適度に搾ることで少しずつ作られる母乳の量が減るので、おっぱいが出なくなります。

また断乳の場合には、決めた日からきっぱり母乳を出さなくなるので、
卒乳より乳腺炎になりやすい傾向にあります。
卒乳の場合よりもしっかりとケアを行うことが大切です。

おっぱいのケア方法やコツをご紹介!

断乳や卒乳は、赤ちゃんがおっぱいをやめるだけですが、
ママの体はそれと同時に、母乳が作られるのを急にやめさせることはできません。
そのため、断乳・卒乳前後にはおっぱいのケアが大切になります!

しっかりとおっぱいをケアしないと、おっぱいが作り続けられて、
乳腺炎などのおっぱいのトラブルにつながることもあります。

ここからは簡単なおっぱいのケア方法をご紹介しますので、
できるだけこまめにケアするようにしてくださいね。

搾り方や圧抜き方法

母乳を搾ってケアする

おっぱいが張って痛くなったり硬くなってしまったときは、
自分で母乳を搾ってケアするようにします。

乳首を押して搾るのでは母乳がでません。
親指・人差し指・中指の三本指をぐっと乳輪に押し当て、
摘まむようにするとでやすいです。

少しずつおっぱいを搾る間隔をあけていきます。
搾りながら残乳を出してあげるようにしましょう。

基本的にはスタートしてから3日後に搾ったら、
次はその1週間後、その後はさらに2週間後と少しずつ伸ばしていきます。

大切なことは、授乳する量ほどは搾らないことです。
まだ授乳していると身体が勘違いして、おっぱいが作り続けられるかもしれません。
また、搾るというと搾乳機を使いがちですが、母乳は基本的に搾れば搾るほど作られます。
搾乳機は母乳を作る刺激になるので、使わないようにしましょう。

圧抜きをする

断乳・卒乳を始めてから、3日間がもっともおっぱいが張りやすく、
痛みもでやすいとき
でもあります。

つらいときは両手でおっぱいを握るようにして圧を抜く方法(圧抜き)をして、
保冷剤などで冷やすと効果的です。

圧抜きの方法
  • 胸を外側から内側の方へ手のひらで押す(30秒ほど)
  • 親指と人差し指で乳首を挟んで押す
  • 押す場所を少しずつ変えながら乳首全体を押す

圧抜きをすると母乳がでて洋服を汚してしまうことがあるので、
そんなときは母乳パッドを使うようにしましょう。

おっぱいの状態が落ち着くまでは、できるだけ食事内容にも気をつけながら、
乳腺の詰まりを防止するようにしましょう!

ケアするときの注意点

もともとの母乳量が多かったりして、なかなかおっぱいの量が減っていかない時には、
1ヶ月ほど水分を多く摂ることを控えたり、
湯船につかる時間もできるだけ短くする
ようにしましょう。

また、自分でおっぱいを搾ると搾り方が偏ってしまったり、
搾りが不十分
だったりするので、母乳外来や母乳相談室などで、
おっぱいのマッサージやケアしてもらうのもおすすめです!

おっぱいのケアに対して不安を抱えていながらも、
人に相談することが難しいデリケートな悩みのひとつでもあります。
母乳外来や母乳相談室などで専門の人に相談することで、気持ちも楽になりますよ。

断乳・卒乳の後はこどもの精神面のケアもしよう

授乳の時間は、ママと赤ちゃんにとって大切なスキンシップの時間です。
断乳や卒乳することで、すんなり受け入れる子もいますが、
寂しかったりしてなかなか受け入れられない子もいます。

乳腺炎にならないようにママのおっぱいのケアも大切ですが、
しっかりとこどもの心のケアもしてあげてくださいね。

断乳や卒乳した後に不安そうしたり、甘えるようなことが増えたときは、
眠る前にぎゅっと抱きしめてあげたり、大好きだよと声をかけたりなど、
たくさんスキンシップをとって、愛情を伝えてあげてくださいね!

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