待ちに待った赤ちゃんの誕生で、嬉しいという気持ちの半面で、
実際には生活の変化の連続で、精いっぱいという方も多いですよね。
子育てをしている中で、「赤ちゃんがかわいくない」「逃げ出したい」と思うなど、
イライラやモヤモヤすることももちろんあります。
そう思う自分も嫌になってしまったりと、負の連鎖になることも。
今回は育児が辛くてマタニティブルーかも?と感じたときに、
心の状態を知って、体をゆるめる方法などをご紹介します。
気分の落ち込みはいつから起こる?
育児が「つらい」と思う気持ちが起こるのは、決して不思議なことではありません。
なぜなら、赤ちゃんのいる生活は「かわいい」だけではないからです。
産後すぐから10日くらいまでの間に、
わけもなく涙が出てきたり、今後の生活が不安になってしまったりなど、
落ち込んでしまうことはとてもよくあることです。
この状態は「マタニティブルー」といって、出産した女性の約20%が経験します。
マタニティブルーの症状
- うつうつとしたり、ブルーな気持ちが続く
- 何をしても楽しいと思えない
- 以前楽しめたことが楽しめない
- 眠れない、また逆に寝すぎることが続く
- 体重の変化が激しい
- 思考力、集中力がなくなった
次にご紹介するマタニティブルーの原因の他に、
妊娠~出産の過程で女性ホルモンが急激に増加してから減少することも、
マタニティブルーのひとつの原因とされています。
マタニティブルーは出産後10日程度で落ち着いてきます。
しかし、5%くらいは「産後うつ」に移行することがあるので、
自分の状態を知りながら、注意するようにしましょう。
マタニティブルーの原因
- 自分のことはあとまわし
-
すべてが赤ちゃん中心の生活になり、
自分たちのことは二の次、三の次になっていませんか?気づかないうちに食べたいものややりたいことなど、
どんどん後回しになってしまいます。 - からだの変化と産褥
-
約10ヶ月かけて起こった母親の心身の変化は、
すぐには元通りにはなりません。授乳の疲れや睡眠不足、骨盤や恥骨・腰の痛みなどもあります。
- 夫婦関係
-
ママもパパも1年生。
最初からお互いの思うとおりに行動できることは、
ほとんどないのも当たり前です。ギクシャクした関係が続くと、どちらも心が疲れてしまいます。
- 上の子との関係や環境の変化
-
上の子がいる場合には、上の子へのフォローも必要になります。
わかっていても思わず叱ってしまって、
母親失格だな、と思ってしまうこともありますよね。 - 両親、義両親との関係
-
子育てを通して、自分と両親の関係がオーバーラップして、
つらい思いをすることもあります。また、義両親との距離が縮まることがストレスになる人もいます。
マタニティブルーかな?と思ったら早期解決しよう
出産後に一度もイライラしたことがなかったり、
落ち込んだりしたことがないという人は、とても珍しいです。
イライラやモヤモヤの対象はパパであったり、義両親などの大人ならともかく、
赤ちゃんやこどもに向いてしまったときには悲劇です。
- 泣いたときに長時間放置する
- グラグラするほど揺さぶる
- 口をふさぐ
上記のような行為が日常化して、エスカレートしてしまう前に、
立ち止まって、自分の心の声に耳をすませてみましょう。
「要注意な状態」を知る
気持ちがブルーなときでも、週末は元気になったり、
パパが帰ってきてからは大丈夫というときは問題ありません。
しかし、ブルーな気持ちが一日中続いたり、
それがどんな場面でも回復することがないときなどは要注意です。
もしマタニティブルーかも?と思ったときは、
まずは親しい人に話を聞いてもらうことからはじめてみましょう。
地域の相談窓口などもいいですね。
産後うつは自分自身だけでなく、赤ちゃんも家族もつらい思いをします。
まずは早期発見や早期治療が大切です。
そうでなくても、「少し変かな?」と感じたのであれば、
とにかく誰かに話を聞いてもらうようにしましょう。
いきなり病院というのもハードルが高いので、
まずはパパや親しい友人などに聞いてもらいましょう。
他には地域の相談窓口や保険センターにも相談ができます。
上記は全国の電話相談窓口がまとめられおり、
24時間対応してくれるところもあるので、ぜひ活用してみてくださいね!
産後うつにはパパもなる?
マタニティブルーからの産後うつは女性がなるイメージが強いですが、
実は近年ではパパの産後うつも増えているのをご存じでしょうか?
パパが産後うつになる原因は完全にはわかっていませんが、
下記のような状況下の男性は、うつ病になりやすいとされています。
- 過去にうつ病歴がある
- 妻が妊娠中、または出産後3ヶ月以内にうつ病を発症している
父親になったことでの重圧や、思うようにいかない子育て、
母子からの疎外感やギクシャクした夫婦関係なども関係あるかと思います。
産後うつという病気は、夫婦どちらかの問題などではなく、
関係性の病理ともいうことできます。
ママだけでなく、パパもひとごとではないので、
なるべくお互い抱え込まずに、夫婦で話し合うことがとても大切です。
体を動かしてリフレッシュ!
イライラしたときや落ち込んだ時は、
少し体を動かしてリフレッシュしてみましょう!
心はすぐに晴れなくても、カラダはすぐに正せますよ♪
骨盤呼吸
- 仰向けに寝たら腰を浮かさずに、膝を立てる。
- 両手はそれぞれみぞおちと恥骨に触れるように置いて、肩の力を抜く。
- 鼻から息を吸っておなかを膨らませながら、骨盤を恥骨の方へ傾ける。
- 腰が浮く動きと連動させて首もそらせて、
腰と首の後ろが床から浮くようにする。 - 息を吐きながら、骨盤をみぞおち方面にもどす。
- あごを引いて首のうしろをのばしてゆっくり姿勢を1に戻す。
- 1~5を繰り返し行う。
首筋伸ばし
- 耳と反対側の手を耳の上にあてる。
- 耳側の手をまっすぐに伸ばし、ゆっくり息を吸いながら、
耳の上の手をゆっくりと腕側に傾ける。 - ゆっくり息を吐きながら元の位置に戻す。
- 同じ姿勢で、今度は後頭部に手を当てる。
- 大きく息をすいながら肩甲骨をひっぱるように頭を前に倒す。
- ゆっくり息を吐きながら、元の位置に戻す。左右行う。
- 深呼吸をしながら、ゆっくりと首をまわす。左右行う。
ひとりで頑張って抱え込まずにリフレッシュしよう
マタニティブルーから移行する可能性がある「産後うつ」は、
出産や育児だけが原因ではなく、夫婦関係や経済問題など、
多方面の問題が影響していることもあります。
こうやって記事を書いている私も、
先日自分の中でキャパオーバーしてしまい、パパに泣いて相談しました。
お仕事で疲れていると思うパパに中々お願いすることができず、
家事も育児もひとりでできるとして、相談もせずにしばらくしていた結果でした。
自分ひとりだけで頑張っても、なかなか解決しにくいものです。
ひーたんが1歳になるのも近いのにまだこういった状態があるので、
改めてマタニティブルーや産後うつの怖さを感じました。
今後の生活を考えて、「おかしいかも」と思ったときは、
ひとりで抱え込まずに誰かに相談したり、少し子育てから離れるなどして、
リフレッシュしてみてくださいね。
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