こどもが2歳になった途端に、それまで素直だったのに、
お着替えがイヤ、靴を履くのがイヤなど、
なんでもかんでもイヤイヤされることがあります。
これは「魔の2歳児」と呼ばれる反抗期で、
第一次反抗期とも呼ばれているんです!
今回はこの第一次反抗期である「魔の2歳児」について、
2歳児の反抗期の特徴や対応方法などをご紹介していきます!
第一次反抗期「魔の2歳児」とは?
「反抗期」はこどもが心身ともに成長して、
自我が芽生えることで反抗的になる時期のことです。
こどもは生涯を通して2回反抗期を迎えるとされています。
- 第一次反抗期 …1歳半~2歳ごろから始まり、4歳ごろに落ち着く。
- 第二次反抗期 …中学生ころから始まり16歳ごろにおさまる
第一次反抗期は2歳の時にピークを迎えることが多く、
自立心が強くなったこどもが何に対しても「イヤ!」と反応することから、
「イヤイヤ期」「魔の2歳児」と呼ばれています。
魔の2歳児の特徴
2歳になるとある程度言葉が話せるようになり、
自分の感情を言葉で表現しようとします。
しかし感情をきちんと伝えられるほど言語能力が発達していないので、
上手くママやパパに自分の気持ちを伝えられません。
そうするとそのもどかしさからイライラするようになり、
何に対しても拒否したり、抵抗したりするようになります。
第一次反抗期の頃は自立心が生まれて、
自分一人でやりたいという欲求が高まる時期、
いわゆる大きな成長の時期でもあります。
しかし自分でなかなかうまくいかずイライラして、
周りの大人に対して反抗的な態度をとるようになります。
魔の2歳児の反抗的な態度は、
「自分がしたいこと」「自分ができること」のギャップから生まれる、
フラストレーションによって引き起こされているといえます。
第一次反抗期「魔の2歳児」の対応策とは
第一次反抗期への対応方法はたくさんありますが、
こどもによって効果があるものとないものがあります。
以下に対応方法をいくつかご紹介しているので、
友好的な方法を見つけてみてくださいね。
気持ちを代弁してあげる
自分の言葉でなかなか伝えられないこどもの気持ちを、
ママやパパが察して代弁してあげましょう!
例えば子供が積み木で家を作ろうとしたけどうまくいかずに泣いていたら、
「お家を作りたかったんだね」「悲しいね」など、
こどもが感じていることを代弁してあげます。
ママやパパが自分の気持ちを理解してくれるとわかると、
こどもも満足して、次第に落ち着いていきますよ。
ことばの発達を促す
絵本を読んであげたり、分かりやすい言葉で話してあげたりして、
こども自身の言葉の発達を促してあげることも大切なことです。
こどもも徐々に自分の気持ちを伝えられるようになり、
フラストレーションが減れば拒否反応が少なくなっていきます。
ただし言葉の発達は個人差が大きいので焦らないようにしましょう。
悲しそうにこどものイヤを受け入れる
- 「おでかけイヤ!」→「じゃあお出かけはやめようか」
- 「ごはんがイヤ!」→「大きくなるように一生懸命作ったけどしょうがないね」
上記の例のように反応して悲しそうにしながら、
一度こどものイヤを受け入れてみましょう。
そうするとそんなママやパパの反応を見て、
拒否の態度をやめたりすることがあります。
もしこちら側の提案を受け入れてくれたら、
「楽しみ!」「嬉しい!」など幸せそうに反応すると◎
時間が許す限り付き合う
2歳は何でも自分でやりたがる時期なので、
ママやパパの時間が許す限り、こどものしたいことに付き合ってあげましょう。
上手くできなくて癇癪を起すこともありますが、
こどもが助けを求めてくるまで見守ってあげることが大切です。
こどもが自分一人でできることが増えれば、
ママやパパも楽になりますよ♪
注意を他のものにそらす
2歳児はコロコロと気が変わることも多いものです。
それをうまくつかって、子どもの拒否反応を落ち着かせることができます。
例えば着替えがイヤと言われてしまったら、
「じゃあ絵本を読もうか」「人形で遊ぼうか」など他のことをさせると、
乗り気じゃなかったことを忘れて、すんなり着替えてくれることがあります。
ママやパパも意地を張って無理やりこどもにさせようとはせずに、
まずはこどもが嫌がる内容から全く違う話題にすり替えてみてくださいね。
癇癪を起したときは放っておく
癇癪を起して泣いたり暴れたりしているときには、
こどもの耳には何も入ってきません。
こどもの安全を確保したうえで、放っておくのも一つの方法です。
ひとしきり暴れた後に、すっきりしてケロっとしていることもあります。
外出先の場合には、暴れていると他の人の迷惑になることもあるので、
抱っこして落ち着かせてみたり、人の少ない場所に移動してみたりしましょう!
魔の2歳児はこどもの心の成長の証
魔の2歳児は自立したいという気持ちと甘えたい気持ちがあり、
この気持ちが行ったり来たりすることが、
こどもの心の成長に繋がっていきます。
イヤイヤばかり言われてムッとすることも多いのですが、
後で振り返ると、「なんでこんな小さな子にイライラしてたんだろ」と思ったりもします。
そのときは必死だったんだなと振り返ったりもしますよね。
こどもの成長を助けてあげるためにも、
できる限り心に余裕をもって、
こどもの反抗期に付き合えっていきたいものですね。
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