褒めすぎ注意!『いい子、いい子』は都合のいい子!?

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こどもが成長していく過程を見ると親は期待しませんか? 
うちの子は将来〇〇になるかもしれない!!
何を隠そう、私もその一人です(笑)
我が子の成長に一喜一憂し、新たに出来ることが増えると
まぁ、わーきゃーうるさいこと(子ではなく私が)

子は褒めて育てるもの!!

何かの子育て雑誌に載っていたっけ・・・

しかしながら、以前に『叱り方』についてご紹介した時に
気になる文面を見つけました。

褒める子育ては危険なもの
褒めすぎはかえって逆効果

叱り方』について色々調べていたはずなのに、
思わずこの“褒めすぎる”について引き込まれてしまいました。

今回は『叱り方』に続いて『褒め方』についてのお話です。

目次

知らなかった!褒めすぎることはかえって逆効果だった

冒頭にも書きましたが、『子は褒めて育てるもの』だと私も思っていました。
褒められることって嬉しいことなのでは?
そんな疑問を抱きますよね。
どうして褒めすぎると逆効果になるんでしょうか?

嫌われる勇気』のヒットで注目された、
オーストリア出身の精神科医アルフレッド・アドラーは、
「褒めることは勇気をくじくこと」と言いました。
つまり、アドラー心理学では褒めるのではなく、
子と親が対等な立場でする「勇気をつける言葉がけ」が
子育てではとても重要だと伝えています。

確かに褒めてもらうことって嬉しいですよね?
もっと頑張ろうと励みになったり・・・

でも、褒め続けるとどうなると思いますか?

私は自分のこどもを見ていて気付いたことがありました。

ハルイチ君がゴミ箱にゴミを捨てに行くようになり、
捨てるたびに、

「偉いね!!」
「すごいね!!」

と、いつものハイテンション(笑)で褒めちぎっていました。
きっとハルイチ君も嬉しかったのだと思います。

おやつを食べた後の袋、ハルジ君のお口を拭いたあとのティッシュ、
ゴミを見つけると率先してゴミ箱まで運んでくれるようになりました。

ゴミがないときには、
無理矢理ティッシュでハルジ君の口を拭いてあげて(※よだれは出ていません)
捨てに行くまでに・・・。

私はこの行動が嬉しかったですし、新たな成長だと喜んでいました。

でも、気付いてしまいました。
ハルイチ君がゴミをゴミ箱に捨てるたびに、私の方を見て

褒めてもらうことを待っている。
略して、褒め待ち!!

・・・をしていることに。

そうです。
褒めすぎることで、褒めて欲しいから行動する子になってしまっていました。

確かに言われてみればそうですよね。
褒められることは嬉しいことですけど、目的が褒められることになってしまっては
周りの評価だけを気にして、自分が本当にやりたいことが出来なくなってしまう
かもしれません・・・。

では、私は一体どうすればよかったのでしょうか?

何がいけないのか具体例をまとめてみました。

あなたも当てはまるかも!? 間違った褒め方の具体例

褒め待ちをする我が子 ハルイチ君。
褒めること』は一見、いいことのように思えますが
褒められることを目的にした行動はちょっと違いますよね・・・

結果的に、我が家の場合 ハルイチ君はゴミを捨てる行動が褒められることだと
認識して何度もゴミを捨てに行っているわけですから、
結局は親の私が『褒め方』を間違っていたのです。

これだけじゃないかもしれない・・・

NG‼な『褒め方』をまとめてみました。

■心にもないのに褒める -×-

「テストで70点とれたの?よく勉強したんだね、頑張ったね」
(あー70点かぁ。平均点以下じゃん、ガッカリ・・・)

子供は親の気持ちを敏感にキャッチします。
表面的にだけ褒めることは、逆に子供を傷つけてしまうことになります。

■結果だけ褒める -×-

「90点も取れたの!すごい!!」

結果だけ褒めることは褒めたとはいえません。
子供にとっては、『親の期待に答えなければ』とプレッシャーになり、
親の顔色を伺ったり、いつもいい子の優等生でいようと過剰に努めてしまうかも!?

■誰かと比較して褒める -×-

「ハルイチ君よりもハルジ君の方が上手くできたね!!偉いよ」

誰かと比べて褒めると、子供の思考は『人に勝てば褒めてもらえる』
と思うようになってしまいます。
また、他人と比べて励ますような声かけもNGです。
『ハルイチ君はもう〇〇が出来るよ!!ハルジ君、真似してやってみて!!』
他人をみて優越感を感じたり、自分を卑下してしまう。
そんな思考回路が出来てしまいます。

■親が望む行動をしたときにだけ褒める -×-

『好き嫌いなくご飯全部食べれて偉いね!!』
『せっかくママが作ったご飯なんで残したの!?』

親が望む行動をした時だけ褒める、もまたNGです。
『好き嫌いなくご飯全部食べれて偉いね!!』

反対に、親の望みと反する行動を否定する、
『せっかくママが作ったご飯なんで残したの!?』
この褒め方だと親の顔色を伺う、親を困らせる行動を恐れるようになる
可能性があります。

■子供を操作しようとして褒める -×-

『え?こんなこともできるの!? じゃあ次はこれをやってみよう』

子供を操作・誘導しようとして褒めることも・・・
この方法だと、
『こうしたら褒められる?』『褒めてくれないならやらない』
というような考え方になってしまいます。

■むやみに褒める -×-

『すごいね!』『えらいよ!』を乱発する。

特に幼児期には『すごい!』『えらいよ!』
なんてたくさん使うことが多いかもしれませんよね。
ただ、こうした むやみに褒める行為は『おだてる』ことと一緒なのです。
結果的に、自分が特別な存在なんだと勘違いしてしまうかも。

上手な褒め方ってどんなもの? ポイントは〇〇です!!

NGな褒め方、まさに私に当てはまることがいくつもありました・・・
褒め方』を間違ってしまった私。

この先、こどもたちの良いところ・頑張ったことはぜひとも褒めてあげたいけれど、
今までの自分の褒め方が間違いだと気づいた今、いったい何と声をかけて
褒めてあげればいいの?

NG集を見てみて思いましたが、
いけないポイントは、親都合だったり心無い褒め言葉だったり、

こどもの頑張った経過を褒めていませんよね?

私も、ハルイチ君にゴミを捨てた結果だけを褒めていました。
(つまり私にとっては家事が少なからず減り助かる=親都合)

仮に経過を褒めていたら?

『ハルイチ君、ママのお手伝いしてくれたの?ありがとう』

経過を褒めようとしたら感謝の言葉になってしまいました(笑)

でもこれが正解なのです。

仮に自分が料理をして、旦那さんに『料理して偉いね!』なんて言われたらどうですか?

私ならやりたくてやってんじゃないのよ、と不機嫌になりそうです(笑)
シンプルに『今日のご飯美味しかったよ!ありがとう』
こっちの方が断然に嬉しくありませんか?

上手な褒め方のポイントは感謝の言葉を伝えることや、
結果ではなく経過を 褒めることなのです。

褒められた側としては(※私、HARUママの場合です。あくまで)

例えば『料理して偉いね』だと・・・

やりたくてやってんじゃないわよ!!
もう明日の夕飯はスーパーのお惣菜出してラクしたろー。
なんてやる気のない主婦なんでしょう(笑)

でも、『今日のご飯美味しかったよ!ありがとう』ならば、

明日は何作ろうかな?
喜んでもらえるようにもっと頑張ろう!

確かに前向きな気持ちになります。

いわゆる良い褒め方の基本は、相手の立場に立って褒めること(経過・経緯を褒める)や、
自分の素直な気持ちで褒めること。
そこに、自分の都合やその場しのぎがあってはいくら子供であっても見抜かれてしまいますよね。

子供の立場になって考えてみるとより頑張った背景や経過を感じやすくなります。

いい子いい子!は親の都合のいい子ですね。

まとめ

子育ての中でも、こどもを叱ることについて敏感になる親御さんが多いかと思います。
ただ、叱り方を調べていた中で今回の『褒め方』についてリンクするものがあり、
非常に勉強になりました。

親からの言葉が子供に与える影響が、こんなにも大きなものなんだと親としての責任を
改めて重く感じさせられました。

いっけん叱ることよりも褒めることの方がか簡単に思えます。
子は褒めて伸ばせとよくきくものの、この褒め方をそもそも間違え続けるとこどもの心に
傷をつけてしまいます。

今回私も、この『褒め方』を間違えてしまいました。
結果だけ褒めたり、親の都合のいい部分だけ褒めることがNGなのです。
反対にこどもが頑張った気持ちや経緯・経過、心からの気持ちで褒めることが
より前向きにさせるいい言葉がけといえます。
こどもだけに限らず、こんな言葉がけを意識することで夫婦間や友人間での言葉がけでよりよい関係性が保てそうですよね。

いい子とは結局、親にとって都合のいい子なのかもしれません。

こどもの自主性を守るためにも普段から気を付けたいものですね。

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