文章力?パソコンやスマホがあるし、別にいらないんじゃない?
いえいえ、文章力は必要です! 「文章力」とは、的確な言葉を使い、分かりやすい文章を書く力 。幼児の頃から長い年月を書けて鍛えると将来役立ちます。それはなぜか?
- 自分の思いを自分で伝えられるようになる
- 小学校で作文に困らない。
- 文章力が無いと、社会に出たとき困る
- 大学入試に記述式が導入されるかも?
親が一緒について、遊びながら学べる幼児のうちから文章を鍛えるべきだと思います。
この記事では、文章力が必要な理由、楽しみながら、幼児に文章力をつけさせる方法について紹介します。
なぜ、文章力は必要?
文章力がないと、なぜ困るのでしょう? 詳しくご説明します。
文章力があれば、自分の思いを自分で伝えられるようになる
「あなたの言っていること、意味分かんない!」と言われてことありませんか?大人でも自分の思いを論理だてて伝えることは難しいものです。子どもであればなおさらです。
幼児の頃は、保育園や幼稚園に親が迎えに行きますよね。何かあれば細かく先生が教えてくれます。でも、小学校に行くとそうはいきません。学校での出来事は子どもの拙い話から推測しないといけません。子ども自身、先生や友達に自分の言葉で伝えなければいけません。
分かりやすい文章を書くには、まず分かりやすく話せないとだめですよね。文章力を鍛えれば、分かりやすく伝える力も鍛えられます。
小学校で作文に困らない。
私が恐れているのが、小学校の夏休みの宿題!読書感想文。子どもの頃、感想文が嫌でたまりませんでした。ひらがなをようやく覚えた子どもに対して、「本を読んで、あらすじをまとめ、感想を書け」なんて苦行です。対策をしないと、きっと我が子も困るはず。幼児のうちから、文章を書くことになれていれば、小学校での作文にも困らないと思っています。
文章力が無いと、社会に出たとき困る
文章力が無いと、社会人になったときに本当に困ります。これは、私が最近まで、某企業の人事担当をしていて実感したことです。
特に実感したのが、レポート。社会人になってもレポートって必要なんですよね。例えば、内定者教育。企業が指定したお題について、レポートを出してもらっていたのですが、ちゃんとした文章が書けていない!どこかのサイトのコピーや、挙句の果ての文末に顔文字が!思わず、「なんやねん!これは!お友達に提出するんちゃうで!」と。
私はいじわるなので、修正せずにそのまま上司に回覧してやりました。
偉そうなことを言いましたが、私も何度も稟議書や企画書を突き返されました。「根拠がなってない!」「論理が飛躍しすぎ!」!と。もっと文章力があればと何度も思ったものです。
大学入試共通テストに記述式が導入される…かも?
センター試験の後継である『大学入学共通テスト』は、国語と数学の一部に記述式が導入されるという改革が行われようとしています。見送りにはなりましたが、記述式導入案が出ているということは、文章力の重要性が認識されているということです。
幼児に文章力をつけさせるには
では、具体的に文章力をつけるにはどうすればよいでしょうか。
文章力をつけるには次の3つが重要です。
- 語彙を増やす
- 文の書き方を知る
- 伝えたい気持ちを育む
文章力をつけるには、まず語彙を増やすことが大切です。伝えたいことがあっても、適切な言葉を知らないと難しいですよね。では、そうすれば語彙を増やせるのでしょう。
本を一緒に読んで、感想を言う。
王道ですが、本を読むと自然と語彙が増えます。特に、昔話だと知らない言葉がいっぱい出てきますよね。そのたび、質問タイムが始まります。心の中では、うっとぉしいなぁと思いますが、続けていくと今まで使わなかった言い回しができるようになってきました。
読んだ後は、要約、感想を言ってみましょう。
どんなお話だった?
たろうがねごちそう食べる話
どこで食べたの?
りゅーぐーじょ。ダンスもしたで。
そうだね。竜宮城行ったね。どうして、竜宮城行ったの?
あんなー。亀さんがいじめられてたから、こらー!ってしたねん。そしたら、ありがとうって、楽しいとこ連れてってくれたの。
せやね。亀さんを助けたから、お礼に竜宮城に連れて行ってもらったんだね。
もらったんだね。 このご本読んでどない思った?
ぼくもりゅうぐうじょー行ってみたいって思った。でも、お土産は勝手にあけへんで。ぼくこどもやのに、おじいさんなってもたら、困るやろ。
幼児向け辞書を使う
子どもの「これなに?どういうこと?」ってうっとぉしいと思うことないですか?晩御飯作っているときや、おむつ替えしてるときや、対応できないときってイライラするんですよね。しかも、親がひとことで答えられないような質問。
ママ!株って何?ママが上がった、下がった言うとるやつ。
・・・。大きくなったら教えたるわ。
算数の問題をしていて、
ママ!くわえるって何?
今、揚げもんしてんねんけど。
でも、私にはそういうときに強い味方がいます。それは辞書! 幼児に辞書?無理でしょ!?
いえいえ。今は、幼児がひきやすい楽しい辞書があるんです。うちが使っているのは、ドラえもん国語辞典。ドラえもん好きの息子のために、年長さんで買いました。これ便利です!忙しいときは、「ドラえもんで調べて!」というと、勝手に調べてくれるようになりました。本当は、グーグルさんや、iPhoneのsiriさんに聞けば、数秒で答えてくれます。でも、自分で時間がかかって、ドラえもん辞書で調べると忘れないみたいです。
くわえる あったで。たすのことやねんな。しかも、ガブっのくわえるもあったで!
同じ音でも、違う意味があることを自ら発見したようです。
ちなみに、女の子向けにはお姫様柄の可愛い辞書もあります。
しりとりをする
これも楽しみながら、言葉を増やすことができます。ただ、うちは生活感が出まくった、しりとりです。
あみど
ど、ど、ど。どんき!
そーきたか。きのみ
みきりひん!あー!ん ついてもたわ!
外では言わないでね・・・。
文の書き方を知る
ひらがなと覚えたら、実際に文章を書いてみましょう。まずは、「てにをは」と句読点の使い方を教えましょう。それには、日記と、市販のワークが効果的です。
日記を書く
毎日は難しいのですが、長期休みに実践しています。用意するのは、十字リーダー入りの8マスのノート。ノートに今日楽しかったことを書きましょう。
「きょう ぼくは、おとうと と ママのおなかのおにくをたたいてあそんだのが たのしかったです。」
この文章を書くだけでも、かなり勉強になります。まず、書き始めは1マスあける。「弟はおとおとではない」「ぼくわじゃなく、ぼくは」句読点の位置も幼児には難しいのです。
市販のワークをする
小学校入学前になったら、学準備用のワークを1冊やってみましょう。私のおすすめは、Z会小学生わくわくワーク「入学準備差をつける編」国語のページでは、楽しみながら、よみとる、書く問題があります。保護者へのアドバイスもついているので、子どもが間違えたときに説明するのに、役立ちました。
伝えたい気持ちを育む
お友達に手紙を書こう
「伝えたい」気持ちを育み表現するには、手紙が有効です。
幼稚園、保育園に入ると、お友達同士で手紙のやり取りとする機会がでてくると思います。あるとき、長男が近所のお友達に誕生おめでとうの手紙を渡しました。喜んだお友達はさっそくお返事を書いたどうです。それを見ていた、2歳の妹さん。「私も書くよ!」まだ、字は書けないのですが、それっぽいお手紙をくれました。長男は、年下女子からの手紙に大感激!2歳でも、伝えたい!書きたいって気持が芽生えたんですね。
ちなみに、手紙はお友達に出す前に親が必ずチェックしましょう。トラブルにならないように。
ある時のこと、大好きなるりちゃんに手紙をもらって、るんるんの長男。早速お返事。
るりちゃん おてがみおりがとう
うんうんいい感じ
「ぼくも だいすきだよ。
うわ、こっちが照れるわぁ
るりちゃんと、みなちゃんとあそぼうね
あかーん‼他の女の名前書いたらあかん!
すぐさま、あんたは女心が分かってへん!と説教しました。
幼児に文章力をつけさせる方法まとめ
いかがでしたが。この記事では、幼児から文章力をつける理由、文章力をつけさせる方法を紹介しました。決して、難しい方法ではありません。適切な言葉を選んで、分かりやすい文章が書けるように、親子で楽しんで取り組みましょう。初めは、一文書くだけで大変だった長男も、親が手伝わずに、長文のサンタへの手紙を書くまでに成長しました。
このまま実践し続けようと思います。来年の夏休みに困りませんように・・・。
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