確か、Sunny産婦人科で出産したよね?どうやった?今回、里帰り出産せずに最寄りのSunny産婦人科で産もうと思って。
よかったよー。助産師さん親切やし。授乳や沐浴指導丁寧やし。しかも、ごはんが超豪華で、エステにおやつまでついてたで。
えー。めっちゃええやん。でも高いんやろ。
長男のときは45万で、次男のときは48万やったかな。
なんで!?そんな違うん?大部屋やったとか?
いや、むしろ長男のときはずっと個室よ。長男のときは、吸引分娩やったからね。健康保険が適用されたんや。
出産のときに、吸引分娩をしたら保険の適用になる可能性があることをご存じですか?私は産むまで知りませんでした。実は吸引分娩は正常分娩扱いにならず、健康保険の適用があります。もし民間の医療保険に入っていたら、保険会社によって違いますが、保険がおりるケースがあります。
この記事では、私の実体験をもとに、吸引分娩での保険の給付についてご説明します。これから出産される方、医療保険を検討されている方、吸引分娩だったけど民間医療保険の請求をしていなかったという方へ参考になれば幸いです。
吸引分娩とはどんな分娩方法
吸引分娩とは分娩時に自然分娩と異なる異常事態のときに、出産にかかる時間を短くするための分娩方法です。
シリコンまたは金属のスッポンのような形の医療器具を使って、赤ちゃんの頭に吸着してお腹から引っ張り出すという方法を取ります。吸引分娩は医師がこのままでは危険があると判断した場合に、子宮口が全開、破水、赤ちゃんの頭が見えているなどの条件の下で行われます。
吸引分娩、および吸引分娩によって発生した会陰切開や縫合は、健康保険給付の対象となります。正常出産の場合は、健康保険の適用の対象とはなりませんが、吸引分娩の場合は適用されます。そのため、吸引分娩にかかる自己負担額は3割ですみます。(但し、医師の判断によって、吸引分娩を正常分娩と判断するケースもあるそうです。その場合は、健康保険の適用にはなりません。)
私の吸引分娩実体験
長男出産のときは予定日を超過していました。本来なら、促進剤を使うはずだったのですが、入院予定日の前日になって、やっと陣痛がきたのです。(長男、何か察知したのでしょうか)
ん?なんかお腹痛い気がする。
肉食べ過ぎたんちゃう?
ちゃうわ!これはきっと陣痛や!大河ドラマ見とらんと産院行く用意してや!
予定日を大幅に過ぎていたので、陣痛ジンクスをかたっぱしから試していた私。もう、体重制限も気にしなくていいやと焼肉をたらふく食べて数時間。来ました!痛みが!
そして、痛みがの感覚が短くなった午後10時にやっと入院。それから、朝の10時までひたすら痛みと戦い…。なかなか生まれません。私の体力の消耗具合を見て、判断されたのでしょう。医師がとうとう、吸引分娩の道具を取り出したのです。(夫曰く、トイレの詰まりを直す道具に似ていたそう。正確には、私は覚えていません。吸引分娩しますよー。と声はかけていただいたらしいのですが、いきむのに必死でした。)
そして、ついに…
最後のいきみと同時にキュッポン!!!という感じで出てきました。(夫談)
ついに感動の対面!わぁ、僕 よく頑張って出てきたねぇ…。だけど!
頭長くないかい?
みょーん!ってなってるな。
すまん。息子よ。第一印象は宇宙人…でした。吸引分娩の影響で、頭が妙に長くなっていたのです。ちなみに、これは数日で治まりました。尚、吸引分娩の際は、膣の裂傷を防ぐために会陰切開を入れます。これが、また痛い!切った瞬間の痛みも縫っていただいた感覚もいまだに覚えています。
そのため、正常分娩かつ会陰切開も行っていない次男の出産は拍子抜けでした。お産はさまざまですね。
吸引分娩をなんとなくイメージできましたでしょうか?
吸引分娩|民間医療保険の給付は受けられる?
さて、赤ちゃんのお世話にも慣れてきた産後3ヶ月頃。確定申告のために領収書の整理をしていて気づきました。あれ?出産は健康保険の適用にならないはずなのに、手術費など3割負担の項目がある?よく見ると、母子手帳を見ると「正常分娩」とは書かれていない。これは、もしかして医療保険の請求ができるのでは?
長男のときは、出産時期の関係で医療費が1年間で10万を超えることはなく、確定申告の医療費控除は使えませんでした。しかし、当時加入していた民間の医療保険から入院給付金を受けとることができたのです。
保険会社によって違いますが、帝王切開や、吸引分娩、鉗子分娩、多胎分娩等の異常分娩に分類される原因により入院、手術をされた場合は、給付金の支払いの対象となるそうです。*参考として、オリックスのQ&Aをご参照ください。
医療保険は入るべき?私が受け取った金額とは?
さて、異常分娩の場合、民間医療保険の給付が受けられることをご説明しましたが、医療保険は入るべきなのでしょうか?
色々な考え方があると思います。高額療養費の制度(同一月にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額を超えた分が、あとで払い戻される制度)もありますし、充分な貯金があれば必要ないという考え方もあります。
しかし、確実に言えるのは、「もし妊娠・出産に関するリスクに備えるために、医療保険に加入するなら妊娠前が望ましい!」ということです。それはなぜか。
妊娠・出産後の医療保険については、加入自体や引き受けについて制限がかかってしまうからです。一般的に妊娠27週目まではほとんどの医療保険に加入することが出来ますが、「特定部位不担保」という条件が付きます。特定部位不担保とは、保険会社が定める特定部位に生じた疾病、またはその治療を目的とする入院や手術については、給付金の支払い対象とならないものをいいます。例えば加入直後の出産で、帝王切開手術等を受けたとしても「手術給付金の保障対象外」となり給付金を受け取ることが出来ないという条件です。「特定部位不担保」の条件は、保険会社により内容に差異があります。
妊娠・出産時に起こるトラブルとしては、重症妊娠悪阻、妊娠中毒症、切迫早産や、帝王切開による出産などがあります。帝王切開については年々増加しており、その割合は病院で25.8%、診療所で14%(2017年、厚生労働省発表)だそうです。結構身近に起こりえることですよね。
私は年齢的に早く子どもが欲しかったこともあり、結婚が決まると即保険に入りました。ただし、私が入ったのは5年間の定期保険です。妊娠・出産のリスクに備えたいということが医療保険に入る大きな理由であり、自分の健康状態や商品について定期的に見直したかったからです。(もちろん長期の方が保険料は割安なのですが)
尚、支払った保険金は5年間で56,000円程。長男出産時の吸引分娩による保険給付は28,000円でした。ちなみに、その1年後無理を重ねたせいかダウン。別の病気で入院し、更に46,500円の給付を受けることになったのです。結果的に医療保険に加入していて助かりました。
吸引分娩で医療保険の請求をするには|3年以内に請求しましょう
では、吸引分娩の医療保険の請求はどのようにすればいいのでしょうか。手順は次のとおりです。
1.産院等の領収書を確認。手術項目に診療報酬の点数が付いているか
2.点数が付いているのを確認して保険会社の担当者へ問い合わせ
3.保険給付が受けられるのであれば、産院等に診断書を書いてもらう
4.保険給付の請求書や診断書等必要書類を保険会社に送付
保険会社に書類が到着してから、1週間程度で給付されました。尚、診断書を書いてもらうのには、費用がかかります。給付が受けられるか、請求する前に必ず保険会社に確認してくださいね。
ちなみに、保険の適用期限は基本的に3年間となっています。母子手帳や領収書を確認して、もしかして請求できるかもという方!お早目に保険会社へお電話を!
まとめ
いかがでしたか。この記事では吸引分娩の保険給付についてご紹介しました。吸引分娩での出産や保険加入を絶対おすすめするというわけではありません。ただ、
もし吸引分娩で出産したが保険の請求をしていない方は請求を!
妊活前でリスクが心配な方は医療保険の検討をしてみてはいかがでしょうか。
色々種類があって迷う場合は、一度保険のプロに相談してみてもいいかもしれませんね。
余談ですが、保険や住宅ローンを調べるうちに興味が湧いたので、FPの勉強をしてみました。3級なら2週間程度で理解できます。将来的なお金の計画を立てるのに役立つのでおすすめです。
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