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「くる病」という病気を知っていますか?
私はひーたんが生まれてから、その言葉を知りました。

骨が柔らかくなって変形などの異常がでる病気のことで、
子どもがO脚やX脚だと思っていたら、くる病と診断されたということもあります。
くる病とはいったいどんな病気で予防方法などはあるのでしょうか?

今回は骨の病気である「くる病」について、
原因や症状、治療法や予防方法についてご紹介します!

目次

「くる病」ってどんな病気?

「くる病」は、子どもの骨が成長する時期に起こる病気で、
骨がきちんと固まらず、柔らかくなった状態のことをいいます。

主に栄養が足りないことが原因で起こるので、発展途上国で多く発症していますが、
どんな子にも起こる可能性があり、先進国でも見られています。

実はくる病の発症件数は毎年増えつつあります。
こうして聞くとちょっと怖いくる病ですが、
原因を知り、対策することできちんと予防することが可能です。

まずはくる病がなぜ起こるのかを知り、
赤ちゃんがくる病にならないように予防しましょう!

くる病の原因とは

くる病の主な原因は前述したとおり栄養の不足、
いわゆるビタミンDの不足による、ビタミンD欠乏症です。

ビタミンDが足りていないと、骨を強くするリンやカルシウムがきちんと活動せず、
柔らかい状態のままになってしまいます。
骨が弱くなるため、骨が曲がることでO脚やX脚になったり、
免疫力が弱くなって、アレルギーになりやすくなったりします。


くる病は先天的なもの後天的なものがあります。

先天的なもの

先天的な原因のくる病は、ビタミンD依存症くる病と呼ばれています。

国内では100例未満程のまれな病気ですが、
親から子へ遺伝して、ビタミンDがきちんと作用しないという症状があります。

後天的なもの

後天的な原因で一般的なのは、体内のビタミンDが不足することで起こる、
「ビタミンD欠乏症」です。
この原因は、太陽の光を十分に浴びていないことです。

ビタミンDは食事からも摂取することができますが、
皮膚が紫外線を浴びることでも作られます。

そのため、いつも室内にいたり、外出時に日焼け止めを常に塗っているという人は、
紫外線が足りずにビタミンD欠乏症を引き起こす可能性があります。

また日光不足以外にも、食事からとるビタミンDの不足や、
肝臓病によりビタミンDの吸収不足、カルシウム摂取不足なども、
くる病の原因になります。

赤ちゃんもかかる可能性がある

くる病は骨が成長する時期に発症する病気なので、
赤ちゃんでもかかる可能性があります。

特に完全母乳で育てている赤ちゃんには注意が必要です!

母乳にはビタミンDがほとんど含まれていないため、
母乳からしか栄養を摂取していない赤ちゃんは、
体の中のビタミンDが不足してしまう可能性があります。

また、完全母乳ではなくても、極端に紫外線を避けた生活を送っている赤ちゃんは、
くる病が発症するリスクが高まります。

最近ではコロナウイルスの影響もあり、外出を控えたり、
また、アレルギーを恐れすぎてビタミンDを豊富に含んでいる、
卵や魚、きのこなどを避けている場合もあります。

くる病になるとどういった症状が現れるのか

くる病には様々な症状がありますが、一般的には下記のような症状が現れます。

  • 低身長・背骨が曲がる
  • O脚・X脚
  • 頭の骨が押すとへこむほど柔らかい
  • 免疫力が弱くなることで風邪をひきやすくなった
  • 食べ物アレルギーの発症

O脚やX脚で転びやすくなったり、
骨が柔らかいので骨折しやすくなったりと、
くる病の症状によっては、生活に支障が出ることもあります。

ビタミンDが不足しているかは、目に見えないことが多かったりします。
骨が柔らかかったり、曲がっている場合にはすぐわかりますが、
風邪になりやすかったり食べ物アレルギーの場合は、気づかないことが多いのです。

ビタミンDの不足が原因と知らなければ、原因不明のまま終わってしまうので、
不足によって起こる症状を、できるだけ知っておくことが大切です。

自然治癒する可能性が高い病気でもある

くる病の診断は、骨のX線撮影や血液検査をします。

予防方法にもありますが、栄養バランスのとれた食事を3食きっちりとし、
運動や日光浴をしていれば、自然治癒する可能性が高い病気でもあります。

しかし症状が重い場合には、ビタミンDやカルシウム、
リンの投与によって治療したりすることもあります。

投薬による治療は嘔吐や悪心、けいれんなどを伴う副作用に注意が必要なので、
治療中は定期的な検査の必要があります。
もし薬で骨の変形が治らない場合は、手術を行うことも。

くる病を予防するためには

後天的なくる病は、ビタミンDの不足が原因です!

予防するればくる病になることを避けることができるので、
ビタミンDが不足しないように、下記のポイントに注意しましょう。


栄養バランスを考える

まずはじめに大切なのは、食事の栄養バランスです。

ご飯の代わりにお菓子を食べさせたり、
極端に食事を抜きすぎたりしないように気をつけましょう。

ビタミンDが多く含まれている食材
  • いわし
  • サンマ

上記のように、ビタミンDは魚に多く含まれています。
離乳食が進んで食べられるようになったら、積極的に取り入れてみるのも◎

紫外線を避け過ぎない

ビタミンDは紫外線を浴びることで作られます。

最近は赤ちゃん用の日焼け止めクリームを種類が多く売られているので、
私もついついひーたんに日焼け止めを塗りがちでした。
紫外線は極端に避け過ぎないようにしましょう。

たとえ外に出なくて部屋の中にいても、
窓際で日光浴をしたりなど、適度に太陽の光を浴びさせるといいですよ♪

くる病は症状が出る前に予防しよう

ご紹介したように、くる病は栄養バランスを整えることで予防することができます。
食事に気をつけたり、日光に当たったりなど、
毎日できることを少しずつ続けてみてください。

また、1才を過ぎると外遊びの機会も増えてくるので、
子ども自身が自然と日光を浴びるようになってなってくるので、
必要以上に心配する必要はありませんよ。

もし赤ちゃんにいくる病のような症状が見られて場合は、
速やかに病院を受診するようにしましょう。
行きつけやかかりつけの小児科や、整形外科に相談してみてくださいね♪

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