こどもが絵本を好きになる!言葉を引き出す魔法♪

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みなさんが小さいころ、絵本を読んでもらった記憶はありますか?
私はその絵本のタイトルこそ忘れてしまったのですが、
何度も母に「読んで!!」とせがんだ絵本がありました。
動物たちがたくさん登場するお話。

真冬の寒い夜、
【トントントン!あけてくれませんか!?】
ドアを叩く声。迷子になった動物たちが、
山荘を訪れて みんなで温かいスープをいただき、
最後には大きなベッドでみんなで一緒に眠りにつく・・・

というお話。その絵本の状況や挿絵や

【トントントン!あけてくれませんか!?】

このフレーズが大好きでした。

母の優しい語り口調、当時 和室に布団で
寝ていた私はベッドで眠ることに強く憧れていたこともあり、
この絵本の思い出は強く残っています。いつの間にか、無くなってしまった絵本。
今や廃版になってしまい手に入れることは出来ないのですが、
自分のこどもにも、いつか親になったときに思い出してもらえるような、
そんな読み聞かせができたらいいな。

が、しかし!
母の想いとは裏腹に、こども(幼児)って
個人差はあると思いますが、集中して本を聞くってことが難しいんですよね。
また我が家のハルイチ君は本には本当に興味がなく、
聞かない・逃げ出す・ページをどんどんめくる・最終的には破く!!
1歳半検診で、言葉の発達について注意を受けていたこともあり、
当時の私は焦っていました。
2歳になった今でも、言葉はまだまだ単語ばかりですが、
習慣的に読み聞かせをするようになってからの成長は著しいものでした。

「ちゃんと聞いてよ!じっとして聞いてよ!」なんて内心、
もしくは小声で言っちゃうお母さん是非参考にしてみてくださいね。
(ちなみに私は後者でした)

目次

絵本が好きな子になってほしい! 大切なのは「絵本が楽しいことだと教えてあげる」こと。 

私は声に関する仕事経験があったこともあり、読み聞かせには自信がありました。
抑揚をつけ、感情的に、絵本の世界観を大事に大事に読みました。
ハルイチ君はしらーっとしています。

絵本を読み始めたのが確か、離乳食を始める前の4か月ごろからでした。
めげずに、毎日毎日読みました。
腰が据わり、ズリバイをし、ハイハイが始まり、自分で身動きが取れるようになり、
より一層 絵本への興味は薄れる一方。
よその子は絵本をママのところに持って行ったりするのに・・・。
どうして??

話題の絵本からスタンダードな絵本をそろえるもポカーン。もしくは、ぷいっ!
もう嫌になってだんだん読む回数も減り、ついには読みたくなったら読むだろう。
うちの子は本が好きじゃないんだ。そう思うようになりました。

おかしいですよね?まだ1歳にもならないこどもに対して。
私が自分の誤りに気付いたのが予防接種に小児科へ行った時のこと。
順番待ちをしていたときに、2歳くらい?のお子さんとママ。
絵本を読み聞かせていました。なんとなく耳を傾けていると、
「〇〇ちゃんは猫ちゃんが本当に好きだね!」
お子さんは猫が登場するページで指を差し「にゃーにゃ!」と
嬉しそうにしています。

(猫が本当に好き?)

はっとしました。
私は自分よがりな絵本選びをした上に、自分が気持ちいい様に、
感情的に文章を読み(お恥ずかしい)、 すっかりハルイチ君を置いてけぼりに。
挙句、絵本に興味を持たないのはハルイチ君のせいだ!
なんて思っていたのです。
きっと、ハルイチ君からずれば絵本はエジプト文明の古文書のように、
謎の文字や絵が並び、知らない言葉で母がなんだか気持ちよさそうに話している。

そうですよね、これのどこに興味をもつでしょうか。
つまらなくて仕方がなかったでしょう。
大切なことは、「絵本が楽しいことだと教えてあげる」
これが読み聞かせのスタートラインだと。
じゃあ、絵本を楽しんでもらうためには、どうする?
こどもが好きなものが登場する絵本をまず選んでみよう。

ハルイチ君が好きなもの。
それは食べ物♪ 
ご飯が大好きなハルイチ君。
食べ物がたくさん登場する絵本を選びました。
でもそれだけじゃあ、まだ伝わりません。

食べ物が登場したら、指をさして
つまんでパクっと食べるしぐさをする。
(まるくて おいしいよ。という絵本で丸い食べ物がたくさん登場するお話でした)
私の顔と絵本を何度も見返すハルイチ君。

読む→食べ物が出てくる→食べる動作

を繰り返して絵本を読みながら、子供が好きなことを盛り込んでみました。
何度も読んでるうちに、ハルイチ君も ぱくっと食べるしぐさを真似するようになり、
まず絵本に興味を持ってくれるようになりました。

私はすごく遠回りをしましたが、こんな本を読ませたい!
も大事だと思いますが、
こどもが好きなものが登場する絵本選びで絵本は楽しいものだと認識させることが、
集中して聞く、に繋がるのだと実感しました。
これを入り口に、ほかの絵本にも興味を 持ってくれるようになりました。

1歳半検診で言葉の指摘!男の子って言葉が遅いもんだと思ってたけどあんまり のんびりはよくない!

「絵本が楽しいもの」だと認識してくれ、以前と比べて見違えるように
読み聞かせに集中するようになりました。
いつの間にかひとり歩きも出来るようになり、遊びの範囲も広がり
私としても一緒に遊ぶことが楽しくて楽しくて!
(お気づきの通り、外で走り回って遊び 寝かしつけて一緒に寝る、を繰り返し
絵本の読み聞かせは雨の日くらいになっていました)

迎えた1歳半検診。
地域によって方針は異なると思いますが、私の住まい地域では、

  • 積み木を積み上げることが出来るか?
  • 絵を見せてこれは何?
  • 反対に〇〇はどこ?

などと質問される、といった感じでした。

積み木はクリア。
が、言葉は一切ダメ。
当時、おお!とか、あー!くらいしか言えていませんでした。
事前に検診でどんなことをするのか、調べてはいましたが、
そんなに急がなくてもいいんじゃない?男の子って言葉が遅いってよく聞くし。
大丈夫だろうと 夫婦ともまったく気にしていませんでした。
すると別室に移動させられ、言語聴覚士さんから指導を受けました。

発達障害ではないが、日常生活から訓練して言葉の引き出しをしてください。

指導内容は、例えば葉っぱを見せて指を差して「葉っぱ」かわいいね、など声をかける。
指をさして、子供の目線をさそい視界に入れてから「葉っぱ」と教えてあげる。

子供の視界は大人が思っている以上に狭いので、指や動作で誘導して目で情報を取り込ませてから耳で名称をインプットさせてあげる、などが言葉や単語を引き出す有効な方法だと聞きました。

普段の生活の中でもきっとこんな場面はいくつもあったはずなのに。
そんなに急がなくても、とのんびりしていた私たちでしたが、
指導を受け改善しなくては!と
よく周りを見てみれば、みんな単語なり言葉なり話していました・・・。

言葉を引き出す絵本の魔法♪ 状況に合わせたセリフがとっても有効だった!

後悔、しょんぼりしても仕方がない!
親がのんびりなもんだから、ハルイチ君ものんびり!?

言語聴覚士さんがおっしゃった、目と耳で情報をインプットさせること。
それから公園に出かけると、「葉っぱ!」「お花!」
私は目に入ったものは、指を差し名前を教えてあげる、を何度も繰り返しました。

絵本の読み聞かせも習慣的に、毎日 寝る前に何冊か読むようにしました。
指さしで言葉を教えるも、理解はできているよう。
(絵本で葉っぱが登場すると葉っぱどれ?と聞くと 指を差して教えてはくれる)
だけれど、アウトプットがまだできていない。
検診を受けてから半年がたちましたが、やっぱり言葉はほんの少しだけ。
気にはしないようにしていても、同じ歳くらいの子が色んな単語を話すのを目の当たりに
すると、うちの子はどこかおかしいの?不安は募ります。

今日は何の絵本にしようか?
私の質問に、本棚から読んでほしい本を持ってくるようになりました。
(やっぱりインプットはしっかりできている。ここから、アウトプットさせるには本当にどうしたらいいんだろう?)

今日は「大きなかぶ」を持ってきました。皆さんも知ってる絵本ですよね。
おじいさんが畑に種をまき、大きく育ったかぶを家族や動物たちと一緒にひっぱり、抜けた!めでたしめでたし、
というおはなし。
最初のページをめくると、おじいさんが畑に種をまいているシーン

【おじいさんが畑にかぶの種をまきました】

このページをみていて思いました。この種をまくシーンでは、
種をまいている絵と 「種をまきました」 という、状況の説明。
だから、こどもは畑に種をまくと作物が育つということをおそらく理解するのだろう。

このシーンの中で、どんな言葉なら息子は話してみたくなるだろう?
試しに、絵の状況に勝手にセリフを付けてみました。

【おじいさんが畑にかぶの種をまきました。パラパラパラ~(種をまく動作をする)】

ハルイチ君も種をまく動作をする!!(やった!)
これを何度か繰り返し続けました。

おじいさんが大きなかぶを引っ張っても抜けず、おばあさんを呼ぶシーンでは、

【おじいさんはおばあさんを呼びました。】

( 絵のおじいさんは口に手をあて、おーい!と呼んでいるように見えるな)

【おじいさんはおばあさんを呼びました。おーい!おーい!(口元に手を当てる)】

すると、ハルイチ君も「おーい!」と真似して単語が出てきました!!
(やった!やっと出てきた!!!)

言葉・単語を話すメカニズムは、どうやらハルイチ君の場合は、

視覚情報+聴覚情報=インプット(名称を覚える)
絵本の内容+動作にセリフを付けてあげる=アウトプット(発語)になるよう。

難しく書きましたが、要するに理解して、
本人が「言ってみたい」ではじめて発語に繋がったようでした。
この絵本の魔法!聞かせるだけが読み聞かせじゃない。
状況に応じて勝手にセリフや動作を加えてあげると、よりこども側からするとわかりやすく、動作+動作に合わせた言葉、が「自分で言ってみたい!」に繋がったのでした。

何でも私は自分の視点で考えがちでしたが、この小さな子供の立場に立って考えてあげることが本当に大切なことなんだと感じました。子育てって本当に面白い!
その後、「おーい!」が人をよぶ言葉だと理解したようで、急に「おーい!」と私を呼ぶようになりました。

まとめ

絵本の読み聞かせって本当にこどもの成長には取り入れたいですよね。
好きなものの発見になったり、新しい言葉の発達に繋がったり。
でも共通して大切なことは、あくまで親目線ではなく
子ども目線で寄り添ってあげることが大切ですね。

私の場合は、初めの絵本選びからかなり遠回りをしてしまいましたが、
集中して絵本に付き合ってもらうには、まず絵本は楽しいことだとわかってもらうことが大事ですね。

まだ言葉もままならない我が子。
知らない言葉で知らない絵を見せられても「??」ですよね。
自分(親)がやりたいばかりでは、こどもには通じません。
子育ては、子ども目線で考えてあげることが大事なんだと今回のことで学びました。

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