先日、我が家の次男・ハルジ君がお熱で保育園から呼び出し!
すぐお迎えに行って、その足でそのまま小児科へ。(高熱だけど元気でひとまず、ほっ)
すると、ハルジ君は『みみ!みみ!」と、痛いのか痒いのか、理由はわかりませんが訴えます。
ひとまず小児科の医師に診察していただき、あ、そうだそうだ!と
「なんだか耳が気になるみたいで」そうお伝えすると、すぐさま耳鼻科に回されました。
耳鼻咽喉科の医師に今度は診察していただくと、「あ~ちょっと赤く腫れてるね。はいお母さん」
そう言って医師は私に小さな冊子を手渡してくれました。
そこには、『お子さんの耳、大丈夫ですか?滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)』と
書かれていました。子供に多いと言われていますこの滲出性中耳炎は、耳の痛みや発熱がなく、
発見されにくいのだそう。これが、言葉の発達の原因になるってどういうこと?
そんな注意が必要な『滲出性中耳炎』について調べてみました。
『滲出性中耳炎』って具体的にどんなもの?
一般的によく聞く『中耳炎』は、細菌やウイルスの感染が原因で起こる急性中耳炎がよく
知られています。耳の痛みや、耳垂れ、また発熱を伴うために気づかれやすい病気です。
ですが一方の、『滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)』は、
中耳の中に液体がたまる病気で、耳閉感や聴こえが悪くなる難聴が主な症状です。
耳の痛みや耳垂れ、発熱がなく、家族や周りの方から見てもなかなか気づかれにくい
中耳炎なのです。
滲出性中耳炎が子供に多いのはどうして?
痛みがなく発見されにくいこの『滲出性中耳炎』は、
6歳以下のこどもに多い病気だと言われています。
特に3歳以下のこどもでは、急性中耳炎に罹ったあとに、
この滲出性中耳炎にかかるケースが多いとされています。
年齢が上がるにつれて次第に罹りにくくなります。
1歳までに50%以上、2歳までに60%以上、
小学校に入学するまでに90%の子どもが一度はかかると言われています。
『滲出性中耳炎』をママが発見するポイントは?
滲出性中耳炎の特長は痛みや発熱がないことですが、
鼓膜の奥側に滲出液という水が溜まることで、耳が詰まる感じ(耳閉感)や
難聴になってしまいます。気づかれにくいと言われていますが、
耳閉感から、よく耳を触ったり、頭を振ったり、言葉の遅れ、呼んでいても反応しないなど・・・
日常生活のほんの些細なことから発見することが出来ます。
「あれ?なんかいつもと違うな?」そんな日頃との小さな異変が発見のポイントです。
滲出性中耳炎はどうして発達に影響があるの?
6歳以下の90%のこどもさんが1度は罹ると言われている『滲出性中耳炎』
この滲出性中耳炎が発達に関係するかもしれないと言われています。
その理由はどんなところにあるでしょう。
耳閉感や聴こえずらさから『言葉の発達』に影響する?
滲出液が耳に溜まり、場合によって数か月も根気良い治療が必要、
はたまた手術が必要なケース、真逆に自然治癒するケース・・・。
個人差は大きく、こどもさんそれぞれのようですが、3歳までに滲出性中耳炎を発症した
場合、言葉の発達がもっとも大きい時期に『聴こえ』が悪いと、
要するに聴こえていない(聴こえずらい)状況でそもそも相手の言葉を理解できず、
言語発達に大きな影響が出てしまったり、耳の違和感からイライラしやすく情緒不安定や、
夜眠りにくかったりと、発達面以外にも影響が出る可能性があります。
実際に、滲出性中耳炎と診断され手術をしたお子さんは術後、著しく言葉が成長したと
発達障害か自閉症かと心配されていた親御さんを驚かせるほどの成長ぶりを発揮したケースなどもあります。
大人が滲出性中耳炎を患い、手術が必要になった場合はその当日にいわゆる日帰り手術で
対応が出来るものの、まだ幼い子供の手術の場合は、全身麻酔を行い、2・3日ほどの
入院が必要になります。
そんな滲出性中耳炎を予防するためには?
再発も多く、治療が長引くケースも珍しくない滲出性中耳炎。
6歳以下のこどもの90%が罹ると言われてますから、親としては出来れば再発は避けたい。
きっと皆さん、こんな風に考えますよね?
予防するために何か方法はないのでしょうか・・・。
滲出性中耳炎の再発防止&予防方法は?
①鼻すすりをしない(させない)こと
子どもは自分で鼻がかめなくてそのままにしていたり、無意識に吸ってしまうことも多いので
出来るだけこまめに取ってあげること。
②急性中耳炎と診断されたら根気よく完治まで
急性中耳炎が治りきらず、滲出性中耳炎に移行してしまうことが原因の場合が
少なくありません。滲出性中耳炎と同様、急性の場合も根気強く治療することが大切です。
③鼻やのどの病気もしっかりと治す
鼻副鼻腔炎やアレルギー鼻炎、喉の慢性的な炎症なども滲出性中耳炎の原因となる
場合があります。完治までしっかりと治療しましょう。
④体調管理をしっかりとしましょう
滲出性中耳炎は、風邪をきっかけに発症することもまた数多くあります。
普段から体調管理には気を付け、規則正しい生活を心がけましょう。
今回は『滲出性中耳炎』についてご紹介しました。
我が家も、ハルジ君は経過観察中でまだまだ完治までは時間が掛かりそうですが、
再発しないようにこれからも注意が必要だと感じました。
中耳炎から言語発達に影響があるなんて驚きですよね?
皆様のご参考になれば幸いです。
コメント