「同じクラスのあやちゃんは、もうひらがな全部書けるみたい!」「小学校入学前には習得させなきゃ」焦りますよね。でも、ひらがなって習得させたらいいのでしょう?
幼児教室に通わせる?できれば、コストをかけずに、家庭でひらがなを覚えさせたいという方も多いと思います。この記事では、うちの5歳男児が家庭でコストをかけず、子ども自身が楽しんでひらがなを習得した方法をご紹介します。
いつから?どの水準までさせる?|小学校入学前に書けるように
私の経験では、
- 4歳児クラスの始業式までに自分の名前が読める
- 5歳児クラスの始業式までに自分の名前が書ける
- 小学校入学までにひらがながすべて書ける
ここまで、できていれば生活に困らないと思います。幼児教育無償化の流れもあり、3歳で幼稚園、保育園に入園される子も多いでしょう。入園まで名前が読めないと困る?と思う方もいるかもしれませんが大丈夫。
3歳児クラスでは、大抵自分の専用の「マーク」がもらえます。「僕のマークはパンダ!」「私のマークはキリン!」という感じです。下駄箱やタオル掛けにも、それぞれのマークがあるので、名前が読めなくても困りません。
でも、4歳時クラスでは、マークではなく、名前が書いてあることも。そして、5歳児クラスになると、園での製作物に名前を書く機会も増えてきます。さらに、小学校に入学すると、自分で連絡帳に書かなければいけません。つまり、3歳頃ひらがな学習を始め、小学校入学までには全て読み書きできるようになることが理想といえます。
では、どのような方法でひらがな学習を始めればよいでしょうか。
ひらがなを「読める」ようになるには|遊びの中で取り組もう
ひらがなを書く前に、まず読めるようになる必要があります。でも、身構えなくても大丈夫!
遊びの中で読めるようになります。
絵本を読もう
長男がひらがなに興味を持ちだしたので、2歳くらいの頃です。特に勉強させていたわけでは、ありませんが絵本は毎日読んでいました。2歳くらいの対象の絵本って文字数が少ないんですよね。だから、毎晩1冊読んでも苦ではありませんでした。今ではおしりたんてい1冊読めと言われ、うんざりすることもしばしばですが…。文字が大きく、リズムがいいものを読んでいると、自然と文字の形を認識していきました。
特におすすめは「ころころころ」「まり」。ストーリー性はありませんが、2歳児が喜ぶリズムだったらしく、覚えてしまいました。絵本で「こ」は「こ」と読むんだね!と理解したようです。
ひらがな積み木を使おう
次に、本格的に50音を読めるようにしようと、3歳の誕生日にひらがな積み木をプレゼントしました。この積み木がいたく気にいったようです。「木」なので肌なじみがよく、幼児の小さな手にジャストフィット。そして、可愛い絵柄。
「て」は「てれびのて!」と遊びながら覚えていきました。ときには、「カルタ取り」のようにして、どこまで覚えたかチェック。
うちは、オーソドックスなひらがな積み木を使いましたが、お子さんによっては、好きなキャラものを使うのもいいかもしれません。特に、アンパンマンは鉄板です。
お風呂ポスターを使おう
他のお役立ちアイテムとしては、お風呂ポスター。最近では、ダイソーやセリアなど100均でも手に入ります。湯船につかりながら、「これは何?」「そふとくりーむのそだよ」なんてやり取りをしながら、楽しみました。
身近なひらがなを読もう
50音が大体読めるようになったら、生の活を結びついたものを何でも一緒に読んでみましょう。家の中だけでも、読めるものはたくさんあります。
例えば、ふりかけを選ぶときでも、「たまごとおかか」どれにする?と子ども自身に読めせて選ばせましょう。自分で読んで、選べれば自身につながります。
そして、どんどん外でも読ませましょう。例えば、駅名やバス停など。ここでのポイントは、おばあちゃんの近くで読ませること!あどけない声で必死にひらがなを読んでいると、褒めてくれることが多いんです。「あらー。小さいのに、文字が読めるの?えらいわねぇ」と。
うちの子は、褒められると「もうええで!」と言われるまで、延々と駅名を読んでいました。(ただの子鉄?)
子どもってママはもちろん、周りの人から褒められると、かなりモチベーションアップするものです。 では、ひらがなが一通り読めたら、どうやって「書ける」ようにすればよいでしょうか。
ひらがなを「書ける」ようになるには|まずは運筆、簡単な文字から
いきなり、鉛筆を持たせて「あ」から練習させようと思っても無理です。ひらがなを書けるようになるのは、準備が必要です。準備とは、物と手の発達段階です。何を準備し、どのように進めていけばよいかご紹介します。
鉛筆を買おう|短く太いものを選ぼう
まず、幼児用の鉛筆を買いましょう。幼児は筆圧が弱いので、2Bでも読めません。最初は6Bで短く太い鉛筆が適しています。私は、公文から出ている鉛筆を購入しました。
この鉛筆なら、小さな手でも持ちやすかったようです。
鉛筆を正しく持とう
次に鉛筆を正しく持てるようにしましょう。ひらがなを書くには持ち方が大事です。初めに変な癖がつくと、後々大変なので、しっかり身につけましょう。
コツは、指を置く位置に印をつけてあげること。親指、人差し指、中指で支えてといっても、なかなか最初は難しいです。親が持たせてみて、ちょうどいい位置にペンや印をつけてあげましょう。後は、子どもが印に合わせて、指をおけば大丈夫。
尚、鉛筆を持つ前にスプーンを持つときに、親指・人差し指・中指に注意をし、持たせる癖をつけていると、スムーズに持つことができます。
運筆練習をしよう
鉛筆を持てるようになったら、運筆練習をしましょう。運筆とは、鉛筆を持って自由自在に動かすことです。
「め」と書いてみてください。大人なら苦労せず書けますよね。でも子どもは、
- 手首を返して丸く書くこと
- 同じ濃さで書くこと
- 力を入れる、抜くこと
がとっても難しいんです。運筆がスムーズにできないと、安定してスラスラと文字を書くことができません。ひらがなを書く前に鉛筆を動かす練習をしましょう。
まずは、まっすぐ線を書く。次に丸と書く。ただ黙々とやるのはつまらないですよね。
そこで、なぞっていくと、簡単なイラストが描けるワークを使うと楽しく習得できます。
簡単な文字から練習しよう
運筆ができるようになったら、簡単な文字から練習しましょう。おススメは一筆書きができるものから。
「く・し・つ」など書きやすいものから始めましょう。くれぐれも「あ」から始めないこと!
「あ」はかなり高度。「あいうえお」から始めると挫折します。何の文字から始めたらいいか分からない場合は、市販のワークを使いましょう。公文の「はじめてのひらがな」がおススメです。
ひらがなが書けるようになったら、今後は「きれい」に書けるようになりたいですよね。ステップアップするには、次の方法が効果的でした。
ひらがなを「きれいに」書けるようになるには|お手本をなぞる。過去との対比
お手本をなぞろう
きれいな文字を書くには、きれいな文字をなぞって形を手に覚えさせることが大事です。残念ながら、私は字がきれいではありません。私がお手本を書いてなぞらせるわけにはいきません。そこで、ここでの市販のワークを使いました。ここで、大事なのは黙ってやらないこと。
文字をきれいに書くには、「とめ、はね、はらい、むすび」が大事ですよね。子どもが書くときに、はねの時は一緒に「ぴょんっ」と言いながら、書くようにしました。
すると、意識して書くようになりました。
1年前の子どもと比較しよう
ついつい、我が子を周りの子と比べてしまいますよね。
園での掲示物を見て、「さとしくんの字の方がきれいじゃないの!あんたの字は読めへんわ!」と言いたくなるものです。
でも、自分自身の子どもの頃を振り返ってみてください。兄弟や同級生と比べられ、けなされると嫌だったはず。
そこで!過去の子どもを比べてけなしましょう。
「1年前の長男君の字見てみぃ!めっちゃ薄いやん!」
「でも今は、濃く書けるようになったでぇ」
すると、子どもも調子にのって言ってくるんです。
「1年前の僕の字、傾いてもてるわ。でも今はちゃんとまっすぐ書けてるで」
まだまだと思っても、1年前と比べると、各段に上達しているはずです。そのために、使用済みのワークやノートは保管しておいてください。そして、思う存分、過去を比較してあげてください。
「きれいになってきたな。でも、とめる、はねる気をつけたら、1年後はもっときれいやで」
「ママより上手になる?」
「せやな」
幼児のひらがな習得方法まとめ
いかがでしたか。この記事では、ひらがなの習得に適した時期、読み方、書き方、きれいに書く方法のコツをご紹介しました。
とはいえ、お子さんに応じたペースがあります。
焦って詰め込むではなく、お子さんが楽しいと思える方法で取り組んであげてください。
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