2020年に入ってから、新型コロナウイルスの影響もあり、
おうちで過ごす時間がどのご家庭でも増えていると思います。
生活が大きく変わったことで、スマートフォンなどのメディアは、
今までよりもより身近になりましたよね。
おうちで赤ちゃんにテレビやスマホを見せている方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな赤ちゃんとメディアの付き合い方について、
からだへの影響や付き合い方で気をつけたいことなどをまとめてみました!
メディアとの付き合い方を考えよう
今年は新型コロナウイルスによる感染症が流行したことで、
感染拡大防止のために外出自粛となり、自宅で過ごす時間が増えました。
日中外に出かけて思いっきり遊ぶことが中々できないので、
ついついテレビやDVD、スマートフォンで動画を見る時間が増えてしまいます。
「ステイホーム」によって、メディアとの付き合い方を考えたおうちも多いと思います。
おうちで過ごす時間が増えている今、少しずつ新しい生活様式に変えながら、
メディアと上手に付き合う方法を考えることが大切です。
スマホやパソコンなどに触れる時間が増えると、
ブルーライトによる目やからだへの影響が心配されます。
目への影響についてはまだはっきりとしていませんが、
スマホやタブレットは目から近い距離でみる傾向があるのが気になりますね。
赤ちゃんへのメディアの影響
赤ちゃん~幼児期は、遠くや近くをバランスよく見て、
視界のピント合わせなどを学ぶ大事な時期になります。
外で騒いだ時など、早く静かにさせなければと動画を見せたりしていませんか?
目は遠くよりも近くを見るととても疲れやすいため、
動画などで近くを見続けるスマホなどは注意が必要です。
また、夜の寝る前に明るい部屋で過ごしてから、スマホやタブレットを見ていると、
ブルーライトが睡眠ホルモンである「メラトニン」の分泌をおさえてしまい、
なかなか寝付けなかったりと不眠の原因になったりします。
ブルーライトを見ると寝つきが悪くなって、生活リズムの乱れの原因にもなると言われているので、
よい眠りにつくために、就寝前の脳への刺激を減らすようにしましょう。
こどもの「光過敏症発作」とは
アニメ番組などこども向け番組の初めに、
「テレビからはなれて、あかるいへやでみましょう!」というテロップが画面にでますよね。
私が小さい頃はそのテロップは無かったのですが、
20年ほど前に某アニメ番組を見ていた多くのこどもが、体調不良を起こす事件がありました。
実は私も当時そのアニメを見ていたので記憶に残っています。
アニメの中で激しく点滅する光の演出が1分以上続いたことで、
アニメを見ていた約700人近くのこどもが、
光過敏症発作によって体調不良を起こし病院に運ばれました。
当時は大ニュースとなり、今後のアニメを見直すことになりました。
光過敏症発作は、目から入る刺激によって誘発される、
「てんかん」と呼ばれる発作が起きることを言います。
光刺激には個人差があるため、耐性が低い人が光を見たときに、
能が興奮して発作を起こすと言われています。
そのため、テレビなどの映像からの刺激は、特に赤ちゃんにとっては非常に注意が必要です。
「5つの提言」って知ってる?
2004年に、日本小児科医会「子どもメディア対策委員会」によって、
こどもとメディアの問題に関する提言が出されました。
- 2歳まではテレビ・DVDの視聴を控える
- 授乳中、食事中のテレビ・DVDの視聴はやめる
- 全てのメディアへの接触する総時間を制限する(1日2時間までが目安)
- 子ども部屋にはテレビ・DVDプレイヤー・パソコンを置かないようにする
- 保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールを作る
この提言内容どおりにすることは、現実的にはとても難しいですが、
こどもにメディアを見せすぎない、遊ばせ過ぎないなどというブレーキのためにも、
頭の片隅には置いておくようにしましょう。
2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控える
1歳になる前から、こども番組に興味を示す赤ちゃんはたくさんいます。
日中はひとりで育児と家事に追われるママは、
赤ちゃんがこども番組を見ている間は手が空くので、
テレビやビデオを見せることが毎日の習慣になっていることもあります。
2歳までまったくテレビやビデオを見せない、
というのは日常生活の中で現実的には難しいと思いますので、
上手な使い方や付き合い方を見つけるようにしましょう。
一日2時間までを目安に
赤ちゃんは睡眠時間も長いので、一日24時間あるうちで、
遊んだり親子で触れ合ったりする時間はそんなに長くありません。
普段からからだをいっぱい動かして遊ぶ時間や、
ママやパパとコミュニケーションを取る時間をいっぱい持てるようにしたいので、
2歳児までは一日最高でも2時間までと、決めるのもいいですね。
連続で見続けないように、休憩をはさむのも大切です。
利用するルールを決めて
赤ちゃんにメディアをまったく見せてはいけない、ということではありません。
「ルールを決めて見せる」ということが大切ですよ。
会話などをしながら、できるだけ一緒に楽しみましょう!
録画やDVDを活用するときは見る時間帯を決めて、
メディアの時間を生活に組み込んでみましょう。
赤ちゃんだけでなくママやパパもメディアに触れない日を作ってみましょう。
動ける赤ちゃんは映像に興味を示すと近寄ってみようとするので、
近づきすぎなように工夫するようにしましょう。
座る場所はいつも決めると◎
ドラマやバラエティなど、大人向けの内容のものは、
赤ちゃんのいないところで見るようにしましょう
目を離さない
スマホで写真を撮ったりSNSを見たりなど、
「少しだけ」と思っていてもスマホに集中が向くことで、
注意力が散漫になったり、危険への対応がおろそかになります。
こどもと出かけている時に、一瞬でも目を離したときに、
思わぬ事故やケガをすることがあるかもしれません。
赤ちゃんやこどもからは目を離さないようにし、
ママやパパはスマホの使い方などを見直すようにしましょう。
メディアと上手に付き合っていこう
こどものメディアについて考えてみると、
同時に大人のメディア依存にも注意が必要なことがわかります。
私もご飯を作るときはこども向け番組を見せたりしてその間に作ったり、
日中過ごすときはテレビがつけっぱなしになっていることが多かったりします。
(記事を書いて反省する点も多くありました…。)
こどもが成長するためには、朝は光を浴びて起きて、
いっぱい遊んでいっぱい食べて、夜はぐっすりと眠ることが大切です。
生活リズムをきちんと作りながら、メディアと上手に付き合っていきましょう!
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