赤ちゃんが生まれてから2ヶ月を過ぎて、もうすぐ生後100日!
そろそろお祝いする、「お食い初め」について考えますよね。
でもお食い初めって、準備なども大変そうだし、
何より何をしたらいいのかわからない、という声が多くみられます。
今回はそんなお食い初めについて、
どのような行事なのか、やり方や料理の意味などをご紹介します!
お食い初めとはどんな行事?その意味や準備するもの
お食い初めとは、赤ちゃんに初めて食べ物を食べさせる儀式のことです。
祝う時期に合わせては、百日(ももか)祝いとも言われています。
お食い初めの意味は、生後100日のお祝いと、
「一生食べ物に困らないように」という願いが込められています。
もちろん、離乳食前の赤ちゃんに行うものなので、
はじめて食べ物を食べさせる儀式、といっても「食べさせるマネ」をします。
お食い初めの習慣は平安時代から行われていたとされていますが、
昔はお餅や重湯でお祝いしていたようです。
室町時代に初めてお食い初めをしたという記録もあり、
江戸時代頃から現在の形になり、祝い膳へと徐々に変化していきました。
いつする?生後100日にしなければならない?
さて、お食い初めといえば生後100日のお祝いとして行う、
ということが多いですが、あまり日にちにこだわる必要はありません。
地域によってお食い初めの時期が異なることもありますし、
赤ちゃんやママの健康状態が良く、また家族の予定に合わせるなど、
家族が揃ってお祝いできる、お日柄の良い日ならいつでも大丈夫です!
お食い初めに必要なもの
お食い初めで用意する基本的なものは4つあります。
- 食器
- 祝い箸
- 料理
- 歯固めの石
食器
男の子は内外ともに朱色、女の子は外が黒色、内が朱色といったような、
高足の漆器を使うのが正式です。
しかし、お食い初めのときだけ使用するものですので、
お食い初めが終わったあともベビー食器として使用できるなど、
家庭で簡単に用意できる食器がおすすめです !
祝い箸
正式には「両口箸」と言われる、両端が細くなっている柳で作られたものを用意します。
箸の一方は神様用で、もう一方は人が使うため、という、
「神人共食」を祝い箸は意味しています。
こちらも特にこだわる必要はありませんので使いやすいものを選びましょう。
私は、安産祈願をした神社でいただいた箸を使用しましたよ!
料理
お食い初めで準備する料理は、
一汁三菜、尾頭付きの鯛、赤飯という、祝い膳を用意し、
また、料理ひとつひとつには大切な意味があります。
こういった料理を用意するのは大変ですので、
料亭などでお祝いしながらお食事もする方が多いようです。
最近ではおうちでも気軽にできるように、食器と祝い膳のセットなど、
ネット販売などを行っているところがたくさんあります!
歯固めの石
みなさん一番悩むのが、この「歯固めの石」ではないでしょうか?
歯固めの石には、こどもの歯が石のように固く丈夫になるように、
という願いが込められています。
大きさは食器に乗るぐらいの小石を用意します。
神社の境内の石や、河原で拾ったりして準備することが多く、
拾った石は、きれいに洗って使用しましょう。
また、ネットでも販売されていたりします。
お食い初めの料理。並べ方やそれぞれの料理の意味
お食い初めの料理は、一汁三菜をベースに、
尾頭付きの鯛、赤飯などの「祝い膳」を用意します。
手前左に飯碗、手前右に汁椀、左奥に平椀、右奥につぼ椀、
そして中央に高杯で、平皿はお膳の外に置くのが一般的です。
- 飯椀…赤飯やご飯もの
- 汁椀…お吸い物などの汁物
- 平椀…煮物など温かいもの
- つぼ椀…香の物(漬物)、酢の物など冷たいもの
- 高坏…歯固めの石、梅干しなど
- 平皿…尾頭つきの鯛
料理にはそれぞれ意味がありますので、ひとつひとつ見てみましょう。
料理に込められた深い意味
飯椀:お赤飯などご飯もの
おめでたい行事なので、「赤飯」を用意することが多いです。
赤い色には邪気を祓う力があるとされ、魔除けの意味が込められています。
赤飯のほかに、季節の食材を混ぜたご飯や白米でもOKです。
汁椀:お吸い物などの汁物
母乳をよく吸うことができるように、という意味が込められています。
なるべく季節の食材を入れるようにしましょう。
赤ちゃん用のスープで赤ちゃんが食べられるようにしても良いですよ。
平椀:煮物など温かいもの
煮物は、子孫繁栄や末永い幸せを願う縁起のよい食材を選び、
また、昆布やたけのこなどの季節の旬を感じられるものを準備しましょう。
お祝いのため、人参や大根を飾り切りし、紅白を表現しても縁起がいいですね!
つぼ椀:香の物(漬物)、酢の物など冷たいもの
口の中をさっぱりさせる役割があります。
地域によってはタコ(多幸)や栗などを使ったり、
紅白なますで代用したりもします。
高坏:歯固めの石、梅干しなど
梅干しはや歯固め石は、一緒にお膳に乗せられることもあります。
歯固めの石は、一生食べ物に困らず、丈夫な歯が生えるように、
また、梅干しには、しわしわになるまで長生きするといった意味が込められています。
平皿:尾頭つきの鯛
「めでたい」という語呂に合わせて、鯛を尾頭付きで用意します。
切り身などではなく、焼き魚で一尾使用するのには、
最初から最後までまっとうし、長生きするよう願いが込められています。
お食い初めはどうやってするの?その方法
生後100日に行うことが多いので、離乳食が始まってないのはもちろん、
固形物も赤ちゃんは食べることができません。
お食い初めは、それぞれの料理を赤ちゃんの口元に持っていって、
食べさせるふりをするだけです。
お食い初めでは、「養い親」という赤ちゃんに食べさせるふりをさせる人がいます。
養い親はお祝いにきている人の中で最年長となる人で、
これには、「長寿になりますように」という願いが込められています。
また、男の子は男性、女の子は女性の方が、食べさせる習わしとなっています。
お食い初めの食べさせる順番!
お食い初めには食べさせる順番があります。
最近ではあまり気にせずにお食い初めを行うことが多いですが、
知っておいて損はないと思いますので、参考までに♪
ご飯 → お吸い物 → ご飯 → 魚(鯛) → ご飯 → お吸い物 →…
※これを3回繰り返した後、歯固めの儀式を行います!
歯固めの儀式では、用意した小石にまず箸を軽くあてます。
その箸を赤ちゃんの唇や歯ぐきに、ちょんちょんとあててあげましょう。
誤飲しないように、間違っても小石を直接口に入れないようにしてください。
ネット販売や宅配してくれるところも
お食い初めの料理を自宅で準備するのは大変ですし、
料亭などでするのもお金がかかるし、リラックスしてお祝いしたい…。
そんな方にはご自宅でできるようにお食い初めセットを、
ネット販売や宅配してくれるところもありますよ!
お値段もお手頃で、歯固めの石や祝箸などもセットになっているものが多く、
他にもお食い初めの食器などすべてセットのものもあります。
おうちなどでリラックスしながら、家族でお祝いしたい!という方におすすめです♪
赤ちゃんの長寿と健康をみんなで祝おう
お食い初めが終わったら、衣装を着ている赤ちゃんは、
いつもの肌着などに着替えさせ、リラックスさせてあげましょう。
また、祝い膳の料理は赤ちゃんが食べられないので、
盛られた料理は残さないように、集まったご家族で食べるようにしましょう。
赤ちゃんが一生食べ物に困らず、長生きができるようにと願いを込めて、
素敵なお祝いを家族みんなでしてくださいね!
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