熱性けいれんで救急車を呼ぶべき?熱性けいれんを起こしたときの行動

子どもを急に襲う高熱とけいれん。
呼びかけにも反応せずに、白目も向くこともあります。
熱性けいれんになると、同時にママやパパにも大きな不安や心配を与えます。

そんなとき、どうやって行動したらよいのかご存じでしょうか?
もしもの時のために、パニックにならずに行動するための方法を知っておきましょう!

今回は「熱性けいれん」になったときの行動について、
救急車を呼んだ方がいいのかや、何か応急処置のようなものはあるのかなどをご紹介します。

目次

「熱性けいれん」って何?

「熱性けいれん」とは38度以上の発熱と同時に、全身の痙攣が現れる病気です。

熱性けいれんを起こす年齢層は生後6ヶ月から3歳までが多く
最初の発症は1歳代に最も多く見られます。

子どもは大人に比べると、けいれんの発作を起こしやすいと言われています。
けいれんを起こす病気の中でも、熱性けいれんは最も多く見られ、
日本国内での発症率は7~10%にのぼるといわれています。

実は発症の傾向は男女でも異なり、男の子のほうが女の子よりも発症しやすく、
また再発は女の子の方が高い傾向にあります。

熱性けいれんの症状

熱性けいれんの特徴的な症状は、発熱してから24時間以内に現れる「けいれん」です。

高熱で起こるけいれん
  • 白目をむく
  • 全身を突っ張る
  • ガクガクと全身を震わせる
  • 唇が紫色になる
  • 泡を吹く
  • いしきを2~3分ほど失う

中耳炎やインフルエンザ、突発性発疹などの様々な病気が原因で発熱が起こります。

また、発熱のストレスによってけいれんが引き起こされることもあります。
しかし、けいれんが起こる詳しいメカニズムはわかっていません。

単純型と複雑型の熱性けいれん

熱性けいれんには、「単純型」と「複雑型」の2種類があります。
病院を受診する症状もご紹介しているので、参考にしてくださいね。


「単純型」

全身のふるえが15分未満で治まるもののことを単純型といいます。
熱性けいれんの90%は単純型です。

  • けいれんが10分以上続いている
  • 短い期間で繰り返し発作が起こり、意識がない
  • 左右非対称なけいれん症状がある
  • 1歳未満ではじめての発作
  • 発熱と発作に加えて、まひなどの症状がある

単純型のけいれんは、細菌性髄膜炎や脳炎など緊急性の高い病気の可能性が考えられます。
上記のひとつでも当てはまる場合は、救急車を呼ぶようにしましょう。

「複雑型」

全身のふるえが15分以上続くものを複雑型といいます。
他に、体の片側が震えたり、24時間以内に2回以上発作が起こる場合もあります。

複雑型の熱性けいれんは、てんかんを発症する原因と考えられているので、
なるべく早めに受診するようにしましょう。

  • 全身ではなく部分的にけいれんが起こっている
  • 15分以上けいれんが起こっている
  • 24時間以内に2回以上けいれんが起こっている

上記のような症状がみられる場合には、熱性けいれんの中でも状態が重いため、
速やかに病院を受診するようにしましょう。

迷ったときには「小児救急でんわ相談」を活用しよう

熱性けいれんが起こったこどもを見ると、
パニックになったり、心配してすぐに救急車を呼びたくなる気持ちもとてもよくわかります。
しかし、「本当に救急車を呼んでいいのかな」とストッパーがかかる人も少なくないでしょう。

もし救急車を呼ぶか判断に迷ったときは、
「小児救急でんわ相談」という窓口が厚生労働省で設置されています。

小児救急でんわ相談 ♯8000

上記に電話すると、住んでいる地域の小児科の医師や看護師に、
24時間全国どこからでも電話相談できるサービスです。

もし子どもが熱性けいれんを起こして救急車を呼ぼうか迷ったときは、
このサービスを利用してみるのもいいですよ!

救急車が到着するまでにやっておいたほうがいいこと

もし救急車を呼んだら、家に到着するまでに少し時間があります。
その間に、まずは心を落ち着かせて、下記のような準備をして救急車を待ちましょう。

  • (特に首周り)を緩める
  • 頭の位置を身体よりもやや低くして仰向けに寝かせる。
  • 顔を横向きにして首の後ろにクッションなどを入れて頭を少し反らせる。
  • 口の周りや鼻の穴が汚れていたらガーゼで拭きとる
  • 体温やけいれんの長さ、左右の差や目の動きなどをメモしておく
  • まぶしいところを避けて、平らで静かな場所に寝かせる

この時、誤嚥や窒息を起こす可能性があるので、
口から薬や飲み物を与えるのは絶対に避けるようにしましょう。

けいれんの発作が起こったら、けいれんの長さや状態などをできるだけ記録しておいたり、
こどものそばについていてあげるようにしてくださいね。

​けいれん時にやってはいけないこと

  • 舌をかまないように口にタオルを入れる
  • いきなり人工呼吸をする
  • 無理やり口の中にものを入れる
  • 薬や飲み物などを飲ませる 

けいれんするとどうにかしなければいけないと焦ってしまいますが、
舌をかまないように無理やり口の中にものを入れたり、
顔色が悪いから人工呼吸する、など自己判断で行動することはやめましょう。

けいれん時に間違った対処をしてしまうと、
口の中に入れたもので息ができなくなって窒息してしまったり、
吐いたものが人工呼吸によって気道に入り、窒息して命を落とすこともあります。

落ち着いて対処することが大切

けいれんが起こると子どもの意識がなくなり、顔色も悪くなることが多いため、
突然のできごとに、ママやパパの方がパニックになってしまいます。

熱性けいれんは起こった時に適切に対処することが大切です。
具体的な対処方法をご紹介するので、まずは落ち着いて対処しましょう。


1、まずは慌てないで、落ち着きましょう

熱性けいれんにびっくりしてしまうかもしれませんが、
ママやパパがパニックになってしまうと、適切な対処ができません。
とても重要なので、心がけるようにしましょう。

2、横向きに寝かせる

子どもの体を横向きにして寝かせます。
けいれんすると吐いたりすることがあるので、
吐いたもので気道をふさがないようにしましょう。

上を向かせて寝かせると、吐いたもので窒息する恐れがあります。

3、けいれんの様子を確認する

けいれんがとれくらい続いているかを確認しましょう。
体温を測ったり、何分続いているかをメモします。

けいれんが5分以内に治まって、呼びかけに反応したり視線が合うなど、
意識がはっきりしている状態であれば、
けいれん後に病院を受診するようにしましょう。

4、様子がおかしいときは救急車を呼ぶ

けいれんが5分以上続く場合は、救急車を呼びましょう。
また、けいれんを繰り返したり、治まっても意識や顔色が戻らない場合も、
すぐに医療機関を受診するようにしましょう。

熱性けいれんが起こったらまずは気持ちを落ち着けて

私も熱性けいれんの現場に出くわしたことがありますが、
ぐったりとした2歳くらいの子が呼びかけにも反応せずに、
椅子に座っている足がピクピクして揺れていたのが目に焼き付いています。

初めて見た私はびっくりしてしまいましたし、
お母さんは呼びかけに反応しない子を見て、パニックになって泣いていました。
幸いスタッフにすぐに対応してもらい、病院を受診するために運ばれていきましたが、
熱性けいれんがいざ起こると、ママもパパがパニックになってしまいます。

今回ご紹介した熱性けいれんが起きたときに救急車を呼ぶ目安を知っておくと、
多少かもしれませんが、落ち着いて行動できるはずです。

不安な気持ちが大きい場合は小児救急でんわ相談に電話したり、
救急車を呼ぶ目安に当てはまる場合は、すぐに救急車を呼ぶようにしてくださいね。

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