ひーたんが生まれてから病院でお世話をしているとき、
ふとお腹にある茶色いあざを見つけました。
そのときはあまり気にしていませんでしたが、
成長とともにしっかりと茶色いあざとわかるようになり、
「なんだろうこれ?」「病気とかじゃないよね?」と不安になりました。
実は赤ちゃんにあざがあるのは、決して珍しいことではありません。
今回は「カフェオレ斑」と呼ばれる赤ちゃんの茶色いあざについて、
なぜできるかや、病気の可能性などをご説明します!
赤ちゃんにできる「カフェオレ斑」って何?
生まれたばかりの赤ちゃんにあざがあると、ママやパパはびっくりするかもしれません。
でも実は、赤ちゃんにできる「あざ」には、大きく分けて4種類あります。
- 蒙古斑 …体に悪影響がない。多くの赤ちゃんに現れ、おしりなどにある。
- 苺状血管腫 …イチゴのようにボコボコとした赤いあざ。
- 中毒性紅斑 …新生児に現れる黄白色の発疹のようなあざ。
- カフェオレ班 …赤ちゃんにみられる茶色いあざ。
「カフェオレ斑」とは、その名の通りカフェオレのような茶色いあざのことをいいます。
赤ちゃんにみられるカフェオレ斑は、小さいものから大きいものまで大きさは様々で、
場所も特定の場所にでるということもありません。
また、あざ自体には痛みやかゆみがないのも特徴のひとつです。
赤ちゃんにあざがあるのを見つけると、少々不安になってしまいますが、
では、カフェオレ班とはいったいどういうものなのでしょうか?
詳しくご紹介していきます。
カフェオレ斑の症状や原因
カフェオレ斑は発現するのに決まった場所がなく、
顔や背中などからだ中にできるもので、生まれたときからある赤ちゃんもいます。
また、ひーたんのように生後にできてから少しずつ大きくなる場合もあり、
その大きさや形は様々です。
原因としては、ほかのあざのようにメラニン色素の異常ということもありますし、
病気が原因ということもあります。
カフェオレ斑は、健康なこどもの約10%にあると言われていて、
1cm以下で3個未満であれば特に問題はないとされています。
からだに茶色いあざがあると少し気になりますが、
カフェオレ斑を放置していて、気づいたら消えていたということもあれば、
大人になってもずっと残っている、という場合もあるようです。
治療する必要はあるの?
カフェオレ斑は通常のものであれば、特に治療する必要はありません。
しかし、顔に大きくカフェオレ斑があったり、
女の子で足に目立ったものがあるときはちょっと気になりますよね。
どうしてもカフェオレ斑のあざが気になる場合は、
レーザー治療などで薄くしたり消したりすることもできます。
病気の可能性に注意しよう!
カフェオレ斑ですが、以下のような症状がみられるときは、
病気の可能性もあるので注意が必要です。
当てはまる場合は、健診などでお医者さんに相談するようにしましょう。
- カフェオレ斑の数が5つ以上ある
-
カフェオレ斑の数が少ないときは大丈夫ですが、
直径5㎜以上で5つ以上カフェオレ斑が体に見つかった時は、
「神経線維種」という病気の可能性もあります。神経線維種が疑われる症状- わきの下・鼠径部にそばかす状のあざ
- 皮膚にやや紫がかった箇所がある
- 視野や視力の低下
- 眼球に小さな発疹が2つ以上
- 骨折しやすい・骨病変による手足のしびれや痛みがある
神経線維種は治療法がない、国から指定を受けている難病のひとつです。
合併症を引き起こす可能性もあるので、注意して観察するようにしましょう。 - からだの片側に集中している
-
カフェオレ斑の数が少なくても、からだの片側ばかりに出ている時は、
「マッキューン・オルブライト症候群」が疑われます。 -
マッキューン・オルブライト症候群が疑われる症状
- 骨が正確に形成されず、変形して成長したり弱かったりする(線維性骨異形成)
- 女の子は初経や両乳房の発育が1歳未満から現れる(思春期早発症)
発症率はさほど高くありませんが原因がわかっていません。
根本的な治療がないので、骨の形成を正す手術をしたり、
ホルモンの分泌をおさえたりすることが必要になります。
心配な場合は相談したり受診するようにしよう
こうして病気の可能性があると知ると、なんだか増々不安になるカフェオレ斑。
しかし、カフェオレ斑があるからといって病気だと決めつける必要はありません。
あざの数や大きさなどを観察しながら、焦らず様子をみましょう。
もし気になったり不安な時は、お医者さんに相談したり病院を受診するのも◎
成長とともに増えたり、あざが濃く残っている場合は、
定期的に病院へ行ったり、レーザー治療をするのも良いでしょう。
ひーたんの生まれたときからあるカフェオレ斑ですが、
そこまで濃くはないので、今はひとつの個性として見守っています。
大きくなって自然と消えたときに、あざがあったなと思い出すかもしれませんね。
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