なかなか新型コロナウイルス落ち着きませんが、
最近は暑い日も多く、少しずつ夏に近づいてきた感じがしますね!
海や山、楽しいイベントに行ったりなど、計画するのも楽しいですが、
せっかくの旅行やイベント前に、赤ちゃんが風邪をひいてしまった…なんてことありませんか?
目一杯楽しむためにも、体調はしっかりしておきたいですよね。
そこで今回は、初夏から秋にかけてかかりやすい「夏カゼ」について、
特徴やおうちでできるケア方法などをまとめてみました!
夏に流行する感染症とは?
新型コロナウイルスも気になりますが、
暑くなってくると、いわゆる「夏カゼ」の流行もあります。
医学的に夏カゼと呼ばれるものは、「ヘルパンギーナ」と「手足口病」を指します。
どちらも初夏から秋にかけて、毎年流行が見られ、
他には「プール熱」や「はやり目」などの感染症も、夏に流行が見られます。
ご紹介する症状の特徴などが見られるようなら、
病院を受診するようにしてくださいね!
「ヘルパンギーナ」「手足口病」
「ヘルパンギーナ」と「手足口病」に代表される、
エンテロウイルス属のウイルスによる感染症は、
夏に流行するので、「夏カゼ症候群」とも言われています。
初夏から秋にかけて流行して、7月下旬ごろにピークをむかえます。
基本的には怖いものではなく、発熱だけで終わることも多いので、
特別な治療をしなくても、しっかりとおうちでケアしておけば、
1週間程度で自然に治る場合がほとんどです。
- 症状
-
発熱、手足の発疹、口内炎、嘔吐、下痢など。
- ヘルパンギーナ …のどの痛み、口の中の水疱、発熱の症状が多い
- 手足口病 …発熱、口の中の水疱、手のひら・足の裏の発疹、発疹のかゆみ
- 治療法
-
特効薬はないので、対症療法で様子をみる。
口内炎がひどくて水分がとれない場合は、点滴をすることも。 - 注意点
-
まれに、非常に重い脳炎や髄膜炎を起こすこともあるので、
何度も嘔吐したり、ぐったりしているときは速やかに受診しましょう。4歳ごろまでの乳児を中心に流行が見られるので、
家族はしっかりと手洗いを心がけ、二次感染の予防が大切です。
「プール熱」「流行り目」
「プール熱(咽頭結膜炎)」や「はやり目」は、アデノウイルスが原因となる感染症で、
夏に流行することが多いですが、実は冬にも最近はみられます。
プール熱とは言いますが、アデノウイルス感染症はプールに限らず、
ウイルスを含んだ唾液や便、せきの飛沫などから感染します。
アデノウイルスは50種類以上種類があり、症状もさまざまですが、
多くは1週間程度で自然に治るものです。
- 症状
-
- プール熱 …発熱、のどの赤みや腫れ・痛み、結膜炎、下痢
- はやり目(流行性角結膜炎) …目の充血や目やに、流涙
- 治療法
-
特効薬はないので、症状を緩和する対症療法で様子を見る。
結膜炎症状では、細菌感染症の合併を予防するため、
抗菌薬の点眼をすることがある。 - 注意点
-
はやり目は、通常赤ちゃんではあまり見られませんが、
兄弟や家族がかかると感染する可能性があります。また、症状がでてから2週間ほどは、周りに感染させる可能性があるので、
家族の二次感染に注意が必要です。
受診の目安
発熱、のどの痛み、発熱、嘔吐、下痢、目の充血、
目やになどの症状がある時は、診療時間内に受診するようにしましょう。
- 生後3ヶ月未満の発熱
- ぐったりしていたり、嘔吐を繰り返す
- 水分を半日以上とれず、尿が出ない
- けいれんした
夏カゼをひいたら、まずはおうちでケアしよう
症状が軽い場合は、まずは様子を見ながら、
おうちでしっかりとケアするようにしましょう。
体温調節や水分補給、栄養補給など無理強いはせずに、
望むのであれば与えるようにします。
落ち着くのであれば、そのままご自宅でケアを続け、
様子がいつもと違う状態が続いたり、治らないようでしたら、
なるべく早めに病院を受診するようにしましょう。
夏カゼのホームケア方法
- 高体温は他の症状にも注意
-
赤ちゃんは体温調節機能が未発達のため、脱水を起こりやすいです。
そのため、特に夏の周囲は環境の影響で体温が上がりやすく、
熱中症になりやすいので注意が必要です。熱中症と病気の発熱は異なります。
熱以外にどんな症状があるのか確認して、
病院を受診する必要があるのときは、早めに受診するようにしましょう。
病院でお医者さんが判断するときは、ご家族の話を聞くため、
きちんと発熱以外のほかの症状がないのかを確認しましょう。 - 解熱剤を上手に使う
-
解熱剤は一時的に熱を下げることで体を楽にします。
処方されたら、お医者さんの指示に従って使いましょう。解熱剤を使ったからといって、治りが遅くなることはありませんが、
熱中症の高体温には解熱剤は効かないので、注意が必要です。 - のどの痛みに注意して、こまめに水分補給をする
-
熱カゼでのどに炎症が起こると、痛みで水分が取りにくくなります。
脱水にならないように、こまめに水分補給するようにしましょう。飲み物は経口補水液が良いですが、
ベビー用イオン飲料や麦茶、うすめたりんごジュースなども◎
水分と糖分が取れていれば、食事は1~2日とれなくても心配はいりません。
無理に食べさせるのはやめて、食欲が出てきたら、
のどごしの良いものをあげましょう。 - こまめに温度調節をする
-
熱の出始めは寒がることがあるので、
手足に触れて冷たいときは、お洋服や布団などで調節しましょう。
手足が熱くて、顔も赤くなってきたら、
薄着にして体内に熱がこもらないようにしましょう。
赤ちゃんは体温を見ながら、こまめに調節するのが大切です。赤ちゃんは大人よりもからだが冷えやすいので、
冷えすぎないように、エアコンの風邪が直接あたらないように注意しましょう。 - 家族での二次感染も注意
-
夏カゼは感染力が強いので、家族での二次感染も注意しましょう。
ウイルスはアルコール消毒が効きにくいので、
せっけんを使った手洗いが大事です。おむつ交換のあとは、しっかりと30秒以上せっけんで手を洗い、
使用後のおむつはボリ袋で密閉して捨てて、
食器やタオルの共用も避けましょう。
予防するためには
コロナウイルスで感染症対策をしていると思いますが、
夏カゼ対策も「しっかり手洗い」が大事です!
赤ちゃんもひとりで歩けようになって、
外でいろんなものを触る機会が増える1歳過ぎころから、
少しずつ手洗いの練習をすると◎
基本的にはどんなウイルスでも、
充分な睡眠と栄養をとって、体調を整えることが大切ですよ。
夏カゼを予防して、おでかけを楽しもう
これからおでかけにぴったりの季節がやってきます。
どこへ行こうかな、と家族で計画するのもとても楽しいですよね!
それと同時に、夏カゼも流行し始めるので、
しっかりと予防したり、おうちでのケア方法を知ることが大切です。
夏カゼ対策して、赤ちゃんとのおでかけを楽しんでくださいね♪
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