本当は、言いたいことがあった。
でも、飲み込んだ。
言い返すと、空気が荒れそうだったから。
言ったら、ケンカになりそうだったから。
だから、やめた。
そんな経験、ありませんか。
今日は、その沈黙の話です。
言い返すとケンカになる
「それは違うと思う」
そう言っただけなのに、空気が変わることがあります。
言い返す=攻撃。
そんなふうに受け取られてしまう瞬間。
すると、言う側も学びます。
あ、これは言わないほうがいいな。
空気が荒れるのは避けたい。
関係を壊したいわけじゃない。
だから、引きます。
優しさから、引くこともあります。
怖さから、引くこともあります。
どちらにしても、沈黙が増えます。
誰も悪気はないのに。
空気だけが、少しずつ固くなります。
感情を出すと未熟になる?
「落ち着いて」
「感情的だね」
そんな言葉が重なると、
感情は少しずつ出しにくくなります。
泣くと弱い。
怒ると未熟。
そんな空気ができると、
本音は奥にしまわれます。
でも、本音がなくなったわけではありません。
ただ、出せなくなっただけです。
感情を出す=関係を壊す、ではないはずなのに。
いつの間にか、そう感じてしまう。
そのとき、人は静かになります。
静かだけれど、楽ではありません。
エネルギーを使っています。
守るために。
黙るという選択
黙ることは、弱さではありません。
守るための選択です。
その場の空気を守る。
関係を守る。
自分を守る。
人は、だいたい三つの選択をしています。
ぶつかる。
合わせる。
黙る。
どれも、生き延びるための知恵です。
だから、沈黙を責めなくていい。
黙っている人は、諦めているとは限りません。
ただ、今は守っているだけかもしれません。
空気がやわらぐと、
言葉は少しずつ戻ってきます。
安心が増えると、
本音も出やすくなります。
今日は、ひとつだけ。
静かな人を、少しだけやわらかく見る。
黙っている=無関心、とは決めつけない。
それだけで、空気は少し変わります。
次回は、「分かってほしい」がすれ違いを深くする話をします。

コメント