MENU

体験談 ― 第1話|安心を与えた瞬間、相手の人生を背負ってしまった話

これは、反省文でも懺悔でもありません。
そして、誰かを告発する文章でもありません。

ただ、
私が実際にやってしまったことと、
その結果、何が起きたのかを、
できるだけ正確に残します。

ここから先は、
「分かってから選べる人」だけが読めばいい。

同じ過ちを繰り返してほしくない。
それだけです。


目次

始まりは、よくある「優しさ」だった

最初から、重たい関係だったわけではありません。

話が合った。
感覚が近かった。
一緒にいると楽だった。

相手は繊細で、
人との距離感に苦労してきた人でした。

私は、そういう人に対して、
「分かるよ」「大丈夫だよ」と言える側の人間でした。

それが自分の強みだと、
本気で思っていた。

今思えば、
それは強みではなく、危険な才能でした。


「大丈夫」という言葉が持つ、想像以上の力

不安が強い人にとって、
「大丈夫だよ」という言葉は、麻酔のように効きます。

一時的に、
心拍が落ち着く。
考えが止まる。
恐怖が消える。

そして同時に、
判断力も止まる

私はそれを、
「安心させている」と思っていました。

実際には、
相手の人生選択に介入していた

その自覚は、
当時はまったくありませんでした。


正直に言う。そこには快感があった

ここからは、
きれいごとは言いません。

相手が私の言葉で落ち着く。
依存的になる。
必要とされる。

そこには、
はっきりとした快感がありました。

男としての優越感。
性的な高揚。
選ばれている感覚。

この感覚を、
完全に否定できる男性は少ないと思います。

問題は、
その快感が、相手の不安の上に成り立っていたことです。

私は、
相手を喜ばせているつもりで、
相手の不安を燃料にしていました。


境界線を引かなかった代償

本来、私がやるべきだったのは、
「安心を与えること」ではありませんでした。

安全を置くことです。

・依存させない距離
・選択を相手に返す言葉
・未来を匂わせない態度

それを一つでも怠ると、
関係は静かに歪み始めます。

私は、
境界線を引かなかった。

そしていつの間にか、
相手の人生を背負う位置に立っていました。

引き返せなくなったのは、
相手ではなく、
私の方だったのです。


壊れたのは、関係だけではなかった

時間を削った。
お金を削った。
心身を削った。

それでも、
関係は良くならなかった。

むしろ、
相手の不安は増え、
私の回避は強まり、
お互いが苦しくなっていった。

喜びの時間も、確かにありました。

しかし、
その裏側で積み上がっていた負債は、
あまりにも大きかった。

最終的に残ったのは、
悲しい結末と、
深い反省でした。


ここまで読んだ男性へ

もしあなたが、
ここまで読んで胸が痛くなったなら。

あなたは、
まだ引き返せます。

魅力は、
安心を配らなくても成立する。

むしろ、
安心を配らない余裕こそが、
大人の男の魅力です。

次の話では、
なぜ「回避する側」が、
最終的に一番苦しくなるのか。

その構造を、
私自身の内側から解剖します。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次