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正しさで、人は救えない

正しいことを言っているのに、
なぜか関係が壊れていく。

論理は通っている。
間違ったことは言っていない。
むしろ、相手のためを思っている。

それでも、
人は離れていく。

この現象に、心当たりはありませんか。

この記事は、
「正しさを捨てろ」と言いたいわけではありません。

ただ、正しさが機能する場所と、しない場所を、
はっきり切り分けるために書いています。


目次

正しさが効くのは“状況”だけ

正しさは、万能ではありません。

正しさが有効に働くのは、
状況が整理されているときだけです。

・ルールが明確
・利害が整理されている
・感情が安定している

こうした条件が揃った場面では、
正論は非常に強力です。

しかし、人間関係の問題は、
ほとんどの場合、状況ではなく感情が主役です。

感情が荒れている場面で、
正しさを持ち込むと、何が起きるか。

正しさは、
になります。

心は、正しさで動かない

人は、正しいから動くわけではありません。

安心できるから動きます。

逃げ道があるから、選びます。

正しさは、
心を動かすエネルギーを持っていません。

それでも正論をぶつけ続けると、
相手の心はこう反応します。

  • 責められている
  • 逃げ場がない
  • 負けを認めさせられている

ここで人は、
理解ではなく防衛を選びます。

黙る。
反論する。
距離を取る。

そして関係は、静かに壊れていきます。


正論が相手から奪うもの

正論が危険なのは、
「間違っている」からではありません。

相手から、必要なものを奪うからです。

逃げ道/自尊心/選択

正論は、相手から次の三つを奪います。

  • 逃げ道
  • 自尊心
  • 選択肢

「それは違う」
「普通はこうする」
「論理的に考えれば分かる」

これらの言葉は、
相手の立ち位置を一気に狭めます。

結果、相手は
「正しい方に従う」か、
「関係から降りる」しかなくなる。

どちらも、
対等な関係ではありません。

正論で動いた人は、
心から納得して動いたわけではない。

ただ、
負けただけです。


正しさの裏の欲

ここで、少し踏み込みます。

正論を使う側の中には、
自覚していないが混ざることがあります。

勝ちたい/支配したい/不安を消したい

正しさの裏に、
こんな欲が隠れていないでしょうか。

  • 自分が正しいと証明したい
  • 相手を従わせたい
  • 不安な状況を早く終わらせたい

これらは、
すべて人間として自然な欲です。

問題は、
それを正しさで包んでしまうことです。

正しさは、
欲を正当化する最強の仮面になります。

その瞬間、
関係は「対話」ではなく「処理」になります。

処理される側は、
必ず傷を残します。


正しさを捨てるのではない

ここまで読んで、
「じゃあ、正しさは全部ダメなのか」
そう思ったかもしれません。

違います。

正しさを捨てる必要はありません。

ただ、
置き場所を変える必要があります。

正しさを“構造の外側”に置く

人間関係において、
最優先すべきは「正解」ではありません。

安全です。

逃げ道があるか。
選択肢が残っているか。
立場が対等か。

正しさは、
これらが確保された後に、
ようやく意味を持ちます。

正しさを中心に置くと、
人は壊れます。

安全を中心に置くと、
正しさは脇役になります。

それでいいのです。

ここまで来て、
「正しさで何とかしようとしていたかもしれない」と感じたなら、
今日はもう十分です。

この先は、
正しさよりも設計の話になります。

それを知りたい人だけが、
次に進めばいい。

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