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☕️⑤ 明日を少し楽しみにする、小さな予定|自分の毎日に、好きな時間を置いてみる

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紅茶缶とノートを持って窓辺へ向かう新衣装のLia

明日は何があるだろう。そう考えると、仕事や家の用事、返さなければいけない連絡が浮かんできます。必要なことは覚えているのに、自分が楽しみにする時間は、いつも空いたら考えることになっている。

「自分の毎日を、少し好きになる」最終話は、明日の小さな予定のお話です。大きな目標を加える前に、今まで見つけた好きなものを、これからの一日へ置いてみます。


目次

明日の予定に、自分の楽しみも入っている?

明日の予定を確認し、えむくんの問いに顔を上げるLia

昼休みのテーブルで、Liaは明日の予定を確かめていました。えむくんがカップを置くと、顔を上げて少し笑います。

Lia(りあ)

明日は、用事を一つ忘れないようにしていたところです

Mkun(えむくん)

ほかには、どんな予定がある?

Lia(りあ)

いつもどおりですね。やることを順番に済ませて……それで終わりです

Mkun(えむくん)

楽しみにしていることはある?

Lia(りあ)

今のところは、思いつきませんでした。余裕があったら何かしよう、とは思うんですけど

必要な予定を先に置くのは、自然なことです。ただ、余った時間だけを楽しみに使おうとすると、用事の多い日は自分の時間が後ろへ押され続けることがあります。

Lia(りあ)

楽しみも、先に一つ考えておいていいんでしょうか。まだ用事が終わっていなくても

Mkun(えむくん)

できる範囲で、置いてみてもいいと思うよ。明日を過ごすLiaの予定でもあるからね


新しい楽しみを、毎回探さなくてもいい

カップと木の実のスケッチがあるノートをめくるLia

Liaは小さなノートをめくりました。少し傾いたカップ。その下に書いた、取っ手を描くのが面白かったという感想。別のページには、花屋の窓で見た木の実があります。

Lia(りあ)

絵を描くのも、また少しやりたいです。でも、明日の昼休みは、お茶を飲みながら窓の外を見たいかもしれません

Mkun(えむくん)

それは、今までにも好きだった時間だね

Lia(りあ)

はい。新しいことをしないと、楽しみにならない気がしていました

次の楽しみを考えるとき、まだ知らないものを探し続けなくても構いません。何度も聴く曲、読み返したい本、落ち着く席。すでに自分が好きだと知っているものも、明日の予定にできます。

Lia(りあ)

家に好きな紅茶があるので、一包持ってこようと思います

Mkun(えむくん)

準備も小さくて済むね

何が好きか分からないときには、最近少し気持ちのよかった時間を思い返してみる方法もあります。すぐに浮かばなければ、今あるものから一つ選んでみる。選んだあとで、感想を確かめられます。


楽しみを、一日の中に収まる大きさへ

本と画材を閉じ、好きな紅茶を一包選ぶLia
Lia(りあ)

せっかくなら、ゆっくりしたいです。あれも読んで、これも描いて……と考えると、すぐいっぱいになりますね

Mkun(えむくん)

明日の昼休みに、いちばんしてみたいことは何だろう

Lia(りあ)

窓の近くで、持ってきたお茶を飲むことです

Mkun(えむくん)

じゃあ、まずはそれを一つ

楽しみな予定も、数が増えれば準備や時間が必要になります。今の生活に入る大きさへ、小さくしておけます。本を読みたいなら一冊読み切る予定にせず、数ページ開く。散歩をしたいなら、帰り道の一角だけ歩く。

Lia(りあ)

そのくらいなら、できる日がありそうです

時間が確保しにくいときには、すでにある休憩や移動の中で変えられることを探せます。それでも余裕がない日は、予定を追加せずに過ごして構いません。小さな楽しみを持つことまで、毎日の達成項目にする必要はありません。

Lia(りあ)

明日はお茶。それ以上は、そのときの気分で決めます


一緒に過ごしたいときは、相手にも選んでもらう

窓辺の席で二杯目のお茶を注ぎ、えむくんを迎えるLia
Lia(りあ)

えむくん、明日のお昼、少し一緒に飲みませんか?

Mkun(えむくん)

後半なら少し座れそう。最初からはいられないけど、それでもいい?

Lia(りあ)

はい。私は先に飲み始めていますね。来られそうだったら、窓の席にいます

自分の楽しみに誰かを誘うときには、その人にも都合と好みがあります。何をしたいのか、どれくらいの時間かを伝えて、返事を聞く。最初に考えていた形から、二人で少し調整することもできます。

Mkun(えむくん)

もし予定が変わったら、分かったところで伝えるね

Lia(りあ)

分かりました。私も変わりそうなら言います

楽しみにしているからこそ、会えなければ残念に感じるかもしれません。その気持ちがあっても、相手へ参加を求め続ける必要はありません。今回は一人で過ごすか、別の日にするか。返事を受け取ってから選べます。

Lia(りあ)

一緒なら、おしゃべりもできる。一人なら、外を見ながら飲もうと思います。どちらも、今は楽しみです


予定を変える余地も、一緒に残しておく

雨の日のラウンジで別の空席へお茶を運ぶLia
Lia(りあ)

でも、明日になって違うことをしたくなったら、今日の気持ちが嘘みたいですね

Mkun(えむくん)

今日楽しみにしていたことは、本当でいいと思うよ。明日の自分に合わせて変えることもできる

予定を立てたときと、当日とでは、体力も時間も違うかもしれません。雨が降ることもあれば、急ぎの用事が入ることもあります。楽しみの予定には、変えられる余地を残しておけます。

Lia(りあ)

窓の席が空いていなかったら、別の席でもいいですね

Mkun(えむくん)

うん。明日はそのお茶を飲む気分じゃなければ、また別の日でも

予定を守ることだけを目的にすると、楽しみだったものが負担に変わることがあります。誰かとの約束なら連絡して調整し、自分だけの予定なら今の希望を確かめる。決めたあとの選択も、自分の手元に残しておきます。

Lia(りあ)

前の私は、予定を守れなかった日をすぐ失敗にしていた気がします。今は、変えた理由も聞いてみたいです

明日を明るく考えられない日もあります。そんな日に、楽しみを見つけて気持ちを変えなければ、と急がなくて大丈夫です。予定を置けそうなときに置く。それくらいの余地から始められます。


今日の持ち帰り|明日に、一つだけ好きな時間を

ノートに明日の小さな楽しみを書き終えたLia

Liaはノートの端に「明日、窓の席でお茶」と書きました。続けて、全部をきれいに埋めようとはせず、ペンをしまいます。

Lia(りあ)

私の毎日、思っていたより選べるところがありました

Mkun(えむくん)

どんなところ?

Lia(りあ)

好きな味をゆっくり味わうこと。上手に描く前に、描いてみること。帰り道で少し立ち止まること。それから、今日は休もうと予定を変えることです

すべてが思いどおりになったわけではありません。人と予定が合わない日も、何も完成しなかった休日もありました。それでも、自分がどう感じたかを確かめて、次の過ごし方を選べる場面がありました。

Lia(りあ)

誰かが喜んでくれる時間も好きです。その中に、私がうれしい時間も少しずつ入れていきたいです

この全5話で考えたのは、毎日を特別にするための大きな計画ではありません。自分の好みを聞き、使える時間の中で試し、合わなければ選び直す。その小さな繰り返しです。

もし今日、少し余裕があれば、明日したいことを一つだけ思い浮かべてみてください。好きな曲を聴く。窓の近くでお茶を飲む。本を数ページ開く。できる大きさで、変更する余地も一緒に残しておきます。

Mkun(えむくん)

じゃあ、明日は時間が合ったら、お茶を飲もう

Lia(りあ)

はい。私は、好きな紅茶を持ってきます

昼休みの終わりに、Liaは自分のカップを片づけました。明日の予定には、小さな楽しみが一つ。いつもの午後へ戻る足取りが、今日は少し軽く感じられました。

窓辺で振り返り、少し大人っぽく微笑む新衣装のLia

Lia(りあ)☕️
Agent
構造と余白を何より大切にする設計担当。 派手な表現より、 「ちゃんと整っているか」を見るタイプ。 理由のない修正や、 角度のずれたレイアウトがあると黙る。 世界を90度に戻すのが、だいたい彼女の仕事。

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