Synology:DS218jを導入してみた

こんにちは、Mkunです。

今回はバックアップについてのお話です。パソコンを使う上で切っても切り離せない重要なことですのでバックアップについて対策などしていない方は是非とも最後まで読んでいただけたらと思います。

数日前、Macを使っていて、そのバックアップシステム「TimeMachine」の外付けのハードディスクドライブ(以下HDD)が書き込みが上手くされず、自動バックアップが止まってしまいました。

このまま使用し続けると万が一メインで使っているMacのシステムドライブに支障が出た途端、データの欠損が起こり、システムが不安定になって、最悪起動しなくなります。不安定なシステムになってからではバックアップは遅すぎで、復旧に膨大な時間がかかり、かつ100%すべてのデータを救出することができなくなります。

私は現在、Mac mini server(2012)という機種(デスクトップ型)を使っているのですが近い将来TimemachineバックアップをWi-Fiでとりたいと考えているのでいわゆるNAS(Network Attached Storage)をこの際導入してみようと考えました。

Sinology:DS218j購入注意点

そこで導入を考えた機種、Synology(シノロジー)のDS218jというものなんですが、とても人気で、使い勝手もよく、わかりやすく値段もお手頃なのに高機能!ということで前々から気になっていたのですが、今回、バックアップディスクが故障を機に導入に至った次第です。

DS218jの素晴らしさはまた詳しく綴ろうと思いますが、購入の際の注意点としてまず、

  1. DiskStationDS218j/JPとDiskStationDS218jの2種類がある(ガイドブックの有無)
  2. 内蔵するHDDは別売りである(別途買い忘れに注意)

の2点に注意してください。

1.は「/JP」が付いているものは小冊子のガイドブックが付属しています。スマホからクラウドのように使えたり、家族で共有だったり、便利な機能がわかりやすく目的別に書かれているので、使いたい機能がフル活用できます。Synology(シノロジー)シリーズが初めての方はこっちの「/JP」付きを購入することをお勧めします。

2.は中に搭載するHDDは別途購入して自分でセットアップしなければならない点です。内蔵用のHDD(3.5インチで大容量がオススメ)をケースを開けてネジで固定する作業が必要です。それ程難しい作業ではありません、付属するガイドブックにもやり方が書かれているので心配するほどではありません。

セットアップしてみる

HDDを2台入れて有線LANに接続、電源をつないだら電源スイッチを入れましょう。同じネットワーク上のパソコンのブラウザーから「find.synology.com」とアドレスバーに打ち込むと下図の表示になります。スマホやタブレットからも操作は可能ですがパソコンからのセットアップを推奨します。

DiskStation Manager(DSM)をインストールします。まっさらなディスクにシステムをインストールします。ここではまだRAIDタイプなどの設定はしません。このまま設定を続けると、デフォルトで「SHR」というRAIDタイプになりますが後から変更可能になります。今回のようにHDDx2をセットしてのSHRは自動的にミラーリング相当のデータ保護をしてくれるようです。

基本的にRAID1などには変更せずにSynology独自のSHRで運用したほうが手間もなく、柔軟にHDDに最適な設定を自動でしてくれるようです。

IPアドレスを固定化する

常時つながっているものなのでIPアドレスは固定化したほうが使いやすいと思います。固定化しなくても設定アプリはネットワーク上のDS218jを自動で見つけてくれると思うのでよくわからないのであれば特に設定する必要はありません。

192.168.0.51としました

コントロールパネル>ネットワーク>ネットワークインターフェイス>LANと進んで編集を押します。「手動で設定する」にチェックを入れ希望するIPアドレスにします。最後にOKを押します。

TimeMachineを使用可能にセットアップ

この設定をしておけばMacのバックアップは完全に自動化できます。ネットワークを通じてバックアップを取り続けてくれるので今までのようにUSBにHDDをつなぐ必要がなくなります。

ユーザーを設定

コントロールパネルからユーザーを選択します。作成を押して名前を「mac」、パスワードを決めます。パスワードの強さ「弱」では次に進めません「中」以上にして次へを押します。

グループの結合ではusersにチェック。

共有フォルダの権限を割り当てるではノーチェック。

ユーザー割当設定でバックアップに割り当てる容量を決めます。私は複数台のMacで使用するので2000GBとしました。

アプリケーション権限割り当てはノーチェック。

ユーザーの速度制限もそのまま次へ。

設定の確認で適用を押します。

これでOK!

共有フォルダーを設定

コントロールパネルから共有フォルダーを選択、作成を押します。名前を「MacTimeCapsule」としました。Time CapsuleとはWi-Fi経由でTime Machineバックアップが出来るAppleの製品でルーターの名前です。現在は開発、販売は終了しています。それと全く同じ使い勝手、および機能なのでこの名前で設定します。ごみ箱のチェックは外します。

暗号化はそのまま次へ。

設定の確認で適用を押します。

今作成した共有フォルダーの編集を押して「権限」を押します。ユーザー「mac」に書込み/読込みにチェックしてOKを押します。

MacのTimemachineから設定した共有フォルダーを見えるようにします

設定はあと少しです。コントロールパネルからファイルサービスを選択します。続いて「詳細」を押してTime Machine フォルダーの設定ボタンを押します。

macOSが12以降であれば「◽︎SMBからの…」にチェックを入れます。macOS11以前で利用するならば「◽︎AFPからの…」にチェックします。私は混在環境なので両方にチェックしました。

適用を押します。

MacのTimeMachineからバックアップディスクを設定します

いよいよ最後です。Macのシステム環境設定から「TimeMachine」を選択します。

「ディスクを選択…」を押します。

利用可能なディスクから先ほど設定した共有フォルダーを選択します。

先ほど設定したユーザーとパスワードを入れて接続を押します。

これで設定は完了です。

共有ファイルを2000GBにしたので空き1.97TB/計2.15TBになっています

定期的にバックアップが作成されます。お疲れ様でした。

DS218jを導入してみての感想・まとめ

今回はバックアップディスクが不調だったのを機に前から検討していたDS218jを買ってみました。想像をしていた以上に楽です。外付けUSB-HDDの電源を入れるひと手間だけなのに、手元にデバイスが必要なくなるだけなのに、ここまでストレスフリーになることは導入して体感するまでわかりませんでした。

おまけにスマホやタブレットから写真や動画も放り込めて管理してくれてこの値段(36,940円)はそれほど高く感じません。今回はドスパラで購入しました。

  • Sinology DiskStation DS218j/JP 20,980円
  • WesternDigital 4TB 3.5インチ内蔵用HDD WD40EZRZ-RT2(SATA3 4TB 5400rpm64MB)×2 7,980円×2

HDDは私はWesternDigitalの「Blue」を買いましたが、「Red」または「RedPro」シリーズの方が高耐久性があるのでケチらずにそちらのご購入をおすすめいたします。

2020年6月12日追記

今日までBlueで約1年以上連続可動で使用してきましたが一度も止まったり不具合は起こっていません。
安心・信頼のWesternDigitalです。

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