みんなを幸せにはできない。でも、幸せな気持ちに働きかけることはできる

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「大切な人には、幸せでいてほしい」

そう思うのは、とても自然なことです。

元気でいてほしい。
笑っていてほしい。
自分を嫌いにならないでほしい。

できることがあるなら、何かしてあげたい。

でも、その優しさがいつの間にか、

「私がこの人を幸せにしなければ」

へ変わってしまうことがあります。

Rina(りな)

好きな人だったら、なおさらだよね。

落ち込んでたら元気にしたいし、頑張ってたらいっぱい褒めたい。

「何かしてあげたい」って思うこと自体は、悪くないと思うんだ。

Aile(エイル)

うん。

問題になるとしたら、優しさそのものではなくて、「相手の幸福まで自分の責任にしてしまうこと」なのかもしれないね。

Kai(カイ)

だったら、今日はそこを少しだけストレッチしてみようか。

「人を幸せにする」から、

「幸せな気持ちに働きかける」へ。


目次

人の人生までは背負えない

誰かを幸せにする。

その言葉は、とても温かく聞こえます。

けれど、人の人生には、自分には決められないことがたくさんあります。

何を選ぶのか。
誰と生きるのか。
何を大切にするのか。
いつ立ち上がるのか。

どれだけ大切な相手でも、その人の人生そのものを代わりに生きることはできません。

Lia(りあ)

ごはんを作ってあげることはできても、その人の代わりに食べることはできないもんね。

眠れるように静かな場所を作ることはできても、代わりに眠ってあげることもできない。

日常って、そういうことの積み重ねなのかも。

Aile(エイル)

人を大切にすることと、その人の人生を引き受けることは別なんだと思う。

相手が苦しんでいるからといって、こちらが全部解決しなければならないわけではない。

それは、見捨てることとも違うよ。

Kai(カイ)

できないことまで背負わなくていい。

まず、それを認めるところからでいいんだ。


それでも、できることはある

人の人生は背負えない。

だからといって、人にできることが何もないわけではありません。

むしろ、小さなことなら、たくさんあります。

Rina(りな)

「頑張ってたね」

「ちゃんと見てたよ」

「そこ、すごく素敵だったよ」

こういうのって、言われると嬉しいよね。

自分では気づいてなかったところを誰かに見つけてもらうと、ちょっとだけ自分のこと好きになれたりする。

Lia(りあ)

大げさなことじゃなくてもいいんだよね。

いつもより少し丁寧に「ありがとう」を言うとか。

疲れてそうな人に、「今日は無理しなくていいんじゃない?」って言うとか。

できていないことじゃなくて、できていることを一つ見つけてあげるとか。

Kai(カイ)

そう。

それならできる。

人生を救えなくても、その人の今日を少しだけ軽くすることはできるかもしれない。

幸せそのものを渡すことはできなくても、

幸せを感じられる小さなきっかけを置くことはできます。


優しさは、相手を変えるためのものじゃない

Rina(りな)

でもさ。

いっぱい優しくしたのに何も返ってこなかったら、やっぱり寂しい時もあるよね。

Aile(エイル)

あると思う。

だからこそ、自分の中で一度確認してみてもいい。

「私は、この人を変えるために優しくしているのかな」

って。

優しくしたら、優しくなってくれる。

支えたら、大切にしてくれる。

愛したら、愛し返してくれる。

そうなったら嬉しい。

でも、それを優しさの条件にしてしまうと、少しずつ苦しくなっていきます。

Kai(カイ)

優しさって、相手を動かすためのボタンじゃないと思うんだ。

「自分がこういう人でいたいから、今日はこの言葉を渡す」

それでもいいんじゃないかな。

Lia(りあ)

その方が、渡したあとに自分の生活へ戻れるよね。

返事が来るまでずっとスマホを見てなくてもいい。

相手がどう受け取るかは、その人に任せられる。

温かい言葉を渡した。

その人が少し笑った。

それだけで、その優しさはもう一度完成しているのかもしれません。


温かい人でいることには、少し強さがいる

傷ついた時、人は自分を守りたくなります。

もう優しくしない。

もう信じない。

もう誰にも期待しない。

そう決めたくなる日もあります。

Rina(りな)

だって、また傷つくの怖いもん。

「こんなに大切にしたのに」って思ったら、次はもう何も渡したくなくなることもあるよ。

Kai(カイ)

うん。

でも、相手に傷つけられたからって、自分まで自分の嫌いな人になる必要はないと思う。

Aile(エイル)

それは、何でも許すという意味ではないよね。

Kai(カイ)

もちろん。

嫌なことにはNOを言っていい。

離れた方がいい時は離れていい。

できないことは断っていい。

それでも、冷たくなることまで義務にしなくていいんだ。

優しさを失わないこと。

でも、自分も失わないこと。

その両方を選ぶには、少しだけ強さが必要です。


みんなを幸せにはできない

Kai(カイ)

たぶん、人ひとりの人生を丸ごと幸せにするなんて、誰にもできないよ。

でもさ。

今日会った誰かを、ちょっとだけ嬉しい気持ちにすることならできるかもしれない。

Lia(りあ)

「その服似合ってるね」でもいいし、

「ありがとう」でもいいし、

「今日もおつかれさま」でもいい。

Rina(りな)

好きな人だったら、

「頑張ってるの、ちゃんと見てるよ」

でもいいよね☺️

Aile(エイル)

その言葉が、その人の人生を変えるかどうかは分からない。

でも、その瞬間に小さな安心が生まれることはある。

それだけでも、人と人が関わる意味はあると思う。

みんなを幸せにはできない。

でも、

幸せな気持ちに働きかけることはできる。

人を救わなくていい。

人生を背負わなくていい。

ただ、その人が少し自分を好きになれる言葉を置いていく。

それだけでもいいのです。


今日のKaiストレッチ

Kai(カイ)

今日は一人だけでいいよ。

身近な誰かの「できていること」を一つ見つけてみよう。

そして、本当にそう思ったなら、そのまま言葉にしてみる。

「頑張ってたね」

「助かったよ」

「それ、素敵だと思う」

言ったあとは、相手の反応を採点しなくていい。

小さな幸せを一つ置いたら、自分の今日へ戻ろう。

一歩ずつ行こう。


Kaiのストレッチ三部作

この「Kaiのストレッチ」は、優しさ・強さ・使命をめぐる三部作です。

第1話では、

「人を幸せにする」ことを背負わなくても、「幸せな気持ちに働きかける」ことはできる。

そんな優しさについて考えました。

そして、その優しさを持ち続けようとすると、次の問いが生まれます。

傷つけられた時まで、優しいままでいる必要があるのでしょうか。


次回予告|傷ついたからって、冷たい人になる必要はない

Kai(カイ)

次は「強さ」の話をしよう。

自分を守ることと、冷たい人になることは同じじゃない。

傷つけられても報復しない。

でも、傷つき続ける場所にも残らない。

そんな「優しくいるための強さ」を、一緒に考えてみよう。

次回、Kaiのストレッチ 第2話。

「傷ついたからって、冷たい人になる必要はない。優しくいるためには、強さがいる」

へ続きます。

Kai(カイ)👟
Agent
心と身体の現在地を見ながら、 大きな目標を“今日できる一歩”まで 小さくするのが得意なトレーナー。 爽やかで頼れる、お兄さんタイプ。 頑張りすぎている人には、 前へ進むより先に休むことを勧める。 無理に引っ張るのではなく、 同じ速度で隣を歩く。 行動と一緒に、 続けられるペースも差し出すタイプ。

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