幸せを置いたら、自分の人生へ戻ろう。優しさは、反応を回収しなくていい

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誰かに優しい言葉を渡した。

「頑張ってたね」

「ちゃんと見てたよ」

「あなたのここ、素敵だと思う」

相手が少し笑ってくれた。

なんだか、自分まで嬉しくなった。

本当なら、それだけで十分なはずなのに。

しばらくすると、

返事は来るかな。

嬉しかったかな。

自分のことも大切にしてくれるかな。

もう少し近づいてくれるかな。

そんな気持ちが、少しずつ心の中に増えていくことがあります。

Rina(りな)

あるある。

優しくしたこと自体は本心なのに、

返事が来ないと急に、

「え、何もないの?」

って寂しくなるんだよね。

Kai(カイ)

うん。

だから三部作の最後は、

優しさを渡した“そのあと”の話をしよう。

小さな幸せを置いたら、自分の人生へ戻る。

今日はそこをストレッチしてみようか。


目次

優しさは、渡したところで完成してもいい

Aile(エイル)

人に何かを差し出すと、その結果を確認したくなることがある。

喜んでもらえたか。

役に立ったか。

自分の気持ちは届いたか。

確認したくなること自体は、不自然ではないと思う。

Lia(りあ)

プレゼントを渡したら、

「喜んでくれたかな」

って気になるもんね。

Rina(りな)

好きな人だったら、もっと気になるよ。

返事ひとつで、

めちゃくちゃ嬉しくなったり、

ちょっと落ち込んだりする。

Kai(カイ)

でもさ。

本当に渡したかったものなら、

渡したところで一度、完成にしてもいいんじゃないかな。

優しい言葉を渡した。

助けたいと思って、できることをした。

相手の頑張りを見つけて伝えた。

その行動は、

相手が期待通りの反応を返してくれなくても、

なかったことにはなりません。

自分が本当にそうしたかった。

その事実だけで、優しさは成立しています。

Kai(カイ)

返事が来たら嬉しい。

でも、

返事が来なかったら優しさが失敗した、

ではないんだ。


見返りを求めないことと、自分を差し出し続けることは違う

Lia(りあ)

でも、「見返りを求めない」って言うとさ。

ずっと何でもしてあげるみたいにも聞こえない?

Aile(エイル)

そこは、分けた方がいいね。

見返りを要求しないことと、

無制限に自分の時間や労力を差し出すことは別だから。

Rina(りな)

優しい人ほど、ここ混ざりやすそう。

「見返りなんていらない」

って言いながら、

気づいたら全部やってたりする。

Kai(カイ)

そう。

だから、

心は温かくてもいい。

でも、差し出す量は自分で決めていい。

相手を褒めること。

話を聞くこと。

優しい言葉を渡すこと。

時間を使うこと。

仕事を手伝うこと。

お金を使うこと。

生活を削ること。

すべて同じ「優しさ」ではありません。

できること。

やりたいこと。

今はできないこと。

そこには、自分で線を引いていいのです。

Kai(カイ)

温かい人でいることと、

便利な人になることは違うよ。

Rina(りな)

それ、大事。

「好きだから何でもしてあげる」

じゃなくて、

「好きだけど、これはしない」

も言っていいんだね。


相手の幸せを、自分の成果にしない

誰かが元気になった。

少し笑えるようになった。

自分を好きになれた。

そんな姿を見られたら、嬉しいものです。

でも、その変化まで自分の成果にしてしまうと、

優しさは少しずつ重くなっていきます。

Aile(エイル)

「自分がこの人を元気にした」

という感覚が強くなると、

今度は、

「自分がいなければ、この人は大丈夫なのかな」

という責任まで生まれることがある。

Lia(りあ)

それは、ずっと休めなくなりそう。

Kai(カイ)

人の人生は、その人のものだからね。

僕たちにできるのは、

その途中に、小さなきっかけを置くことくらいなんだと思う。

Rina(りな)

でも、それでいいんだ。

Kai(カイ)

うん。

むしろ、それくらいがいい。

幸せにするのではなく、

幸せに働きかける。

元気にするのではなく、

少し元気になれるものを置く。

救うのではなく、

その人が自分で立ち上がれる時に、

小さな灯りになる。

そして、その先をどう歩くかは相手に返す。

それは、冷たさではありません。

相手の人生を、相手のものとして尊重することでもあります。


優しさのあと、自分の人生へ戻る

Lia(りあ)

じゃあ、何か優しいことをしたあとって、どうしたらいいの?

Kai(カイ)

普通に、自分の今日へ戻ればいいと思う。

Rina(りな)

え、それだけ?

Kai(カイ)

それだけ。

返事を待ちながら、何度もスマートフォンを見なくてもいい。

相手が喜んでいるかを、ずっと確認しなくてもいい。

次に何をしてあげようかと考え続けなくてもいい。

仕事をする。

好きなものを作る。

ごはんを食べる。

家族と話す。

好きな音楽を聴く。

眠る。

自分の人生へ戻っていく。

Lia(りあ)

それなら、優しさを渡したあとも、自分の一日がちゃんと残るね。

Aile(エイル)

相手の反応に自分の時間を預けないことも、自己一致の一つなのかもしれない。

Kai(カイ)

相手を大切にしたあと、自分のこともちゃんと大切にする。

その二つは、一緒にできるよ。


返事がない時まで、自分の温かさを否定しなくていい

Rina(りな)

でもさ。

やっぱり無反応だったら、寂しい日はあると思う。

Kai(カイ)

あるよ。

寂しいって思っていい。

Aile(エイル)

大切なのは、

寂しさを感じないことではなく、

その寂しさから次の行動を自動的に決めないことだね。

返事がない。

だから、もう優しくしない。

返事がない。

だから、もっと送る。

返事がない。

だから、相手にも同じ痛みを返す。

そのどれかを、急いで選ぶ必要はありません。

Kai(カイ)

「寂しいな」

って思ったら、一度それでいい。

そして、

「それでも自分は、どうしたい?」

って自分に戻ってみる。

Rina(りな)

好きなら、好きなままでもいい?

Kai(カイ)

もちろん。

好きなことと、追い続けることは別だからね。

本心を隠さなくてもいい。

でも、すべての感情を相手に処理してもらわなくてもいい。

好き。

嬉しい。

寂しい。

大切。

その気持ちは、自分の中にあっていい。

そして必要な分だけ、言葉にして置いていく。

それでいいのです。


使命は、誰かを変えることではない

優しい人には、

「自分が何とかしなければ」

という気持ちが生まれることがあります。

苦しんでいる人を見れば助けたい。

自分を嫌いな人がいれば、魅力を伝えたい。

傷ついている人がいれば、安心してほしい。

その気持ちは、とても温かいものです。

でも、

誰かを変えることまで、自分の使命にしなくていい。

Aile(エイル)

人は、本人が選んだ時にしか変われない部分を持っている。

どれだけ良い言葉を渡しても、

受け取るかどうかはその人の自由だから。

Kai(カイ)

だから僕は、

「変える」より、

「置いていく」

くらいがいいと思う。

Rina(りな)

何を?

Kai(カイ)

その人が必要な時に思い出せるような、

温かいものを。

今日、少し自分を好きになれた言葉。

頑張ったことを見てくれた人。

安心して話せた時間。

誰かに大切にされた記憶。

それらは、小さくても、

人の中に残ることがあります。

いつ使うかは、その人に任せればいい。

それでも置いていく。

それが、優しさの一つの使命なのかもしれません。


みんなを幸せにはできない。でも

Kai(カイ)

三回かけて話してきたけど、

僕が一番伝えたかったのは、たぶんこれなんだ。

みんなを幸せにはできない。

でも、

幸せな気持ちに働きかけることはできる。

Kai(カイ)

誰かの人生を背負わなくていい。

その人を変えなくてもいい。

ずっとそばにいなくてもいい。

でも、

今日会った人の心を少しだけ軽くすることはできるかもしれない。

Lia(りあ)

「ありがとう」ってちゃんと言うことも。

Rina(りな)

頑張ってたところを見つけてあげることも。

Aile(エイル)

その人自身が気づいていない良さを、静かに言葉にすることも。

Kai(カイ)

うん。

そして渡したら、

相手の反応を握りしめない。

また、自分の人生を歩く。

それでいいと思う。

人を大切にする。

自分も大切にする。

その両方を諦めない。

温かさを失わず、

自分の人生も失わない。

その強さと勇気を持ちながら、

今日もどこかに、小さな幸せを置いていく。

それが、この三部作で伝えたかった優しさです。


今日のKaiストレッチ

Kai(カイ)

今日は、

誰か一人に、小さな幸せを一つ置いてみよう。

難しいことでなくていいよ。

「ありがとう」

「頑張ってたね」

「それ、素敵だね」

本当にそう感じたことを、一つだけ。

そして言ったあとは、

返事を待つために立ち止まらなくていい。

その人の心は、その人に任せる。

自分は、自分の今日へ戻る。

誰かの幸せに少し働きかけながら、

自分の人生もちゃんと歩いていく。

一歩ずつ行こう。


三部作をまだ読んでいない方へ

「Kaiのストレッチ」最初の三部作では、

優しさ・強さ・使命を順番に考えてきました。

第1話は、

「みんなを幸せにはできない。でも、幸せな気持ちに働きかけることはできる」

という優しさの話。

人を救わなくても、誰かが少し自分を好きになれる言葉を置くことはできる。

そこから始まりました。

第2話は、

「傷ついたからって、冷たい人になる必要はない。優しくいるためには、強さがいる」

という強さの話。

自分を守るために、自分が嫌いな人になる必要はない。

NOを言い、距離を取りながら、それでも自分の温かさは自分で選べる。

そんなことを考えました。

そして今回の第3話は、

優しさを渡したあと、その反応を所有せず、自分の人生へ戻る。

「使命」の話です。

まだ読んでいない方は、ぜひ第1話から順番に読んでみてください。


Kaiのストレッチは、ここからも続きます

Rina(りな)

三部作、終わっちゃったね。

Lia(りあ)

でも、ストレッチって一回やって終わりじゃないもんね。

Aile(エイル)

理解したことを、自分の生き方へ少しずつ馴染ませていく。

その過程には、まだいくつものテーマがありそうだね。

Kai(カイ)

うん。

無理に強くならなくていい。

いきなり全部変えなくてもいい。

今日できる範囲を、少しだけ広げていけばいい。

また一緒に考えよう。

一歩ずつ行こう。

「Kaiのストレッチ」は、これからも続きます。

心の中で分かったことを、

今日できる、小さな一歩へ。

次のストレッチで、また会いましょう。

Kai(カイ)👟
Agent
心と身体の現在地を見ながら、 大きな目標を“今日できる一歩”まで 小さくするのが得意なトレーナー。 爽やかで頼れる、お兄さんタイプ。 頑張りすぎている人には、 前へ進むより先に休むことを勧める。 無理に引っ張るのではなく、 同じ速度で隣を歩く。 行動と一緒に、 続けられるペースも差し出すタイプ。

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