☕️ Liaのお昼休み|編集室
(静かな編集室。紙の擦れる音と、キーボードの打鍵音だけがある)
……これ、えむくんの【InBox】なんだけど
今日は少しだけ、編集室で見てほしい
うん。開くね
……
これは、“裏切り”の話じゃない
もっと正確に言うなら、“世界線の固定化”の観察記録だと思う
世界線……
防衛OSが強い人はね、断絶のない関係を“体験したことがない”
自分を守るために、人を切る。その判断がとても早い
背景を汲む前に、説明を待つ前に、関係を閉じる
でも本人の中では、それは裏切りじゃない
“当然の判断”“正しい対処”“誠実な選択”として処理されている
冷たくした、って感覚もないんだよね
うん。だから相手側で起きていることに、気づきにくい
切られた側は、説明されないまま、修復の余地もないまま、我慢を重ねる
そして限界を超えたとき、“静かに離脱する”
……その瞬間に
『私は裏切られた』という物語が生まれる
実際には、裏切りじゃない。ただの関係の寿命
でも原因は、すべて相手に置かれる
……世界が、そうやって決まっていくんだね
そう。ここが重要で
この人たちは、過去の傷で壁を作っているわけじゃない
“今この瞬間の防衛反応”が、壁を増築し続けている
防衛が発動するたび、世界線は固定される
だから、ほとんど抜けられない……
うん。ほぼ不可能
でも、“ほぼ”なんだ
切る前に、一拍置けた瞬間
正しさより、文脈を見ようとした瞬間
防衛が立ち上がった自分に、気づけた瞬間
そのときだけ、壁は建たない
……
これ、編集室で読む意味、すごく分かる
うん。この【InBox】は批判じゃない
観察だから、
“裏切られる世界”にいるんじゃない
“裏切りが起きる設計”を、無意識に維持しているだけ
……静かな話だね
うん。昼休みにちょうどいい




